2010年8月の記事一覧

システムリカバリ

こんなことは個人的な話題で書くものでもないと思うのですが,当店を含めてインターネットを利用しホームページで集客している場合,パソコンが不安定だというのは致命的です。

雷が原因なのか,あるいはウイルスに感染したのか,パソコンの挙動が不安定です。エコを目指して,夜に電源を落とすようにしたのも原因かもしれません。症状は,キーボードとマウスの入力が不可能になるというものです。こうなると強制終了しかなく,何度も電源スイッチを触ることになります。

さらに症状は悪化し,電源を入れると冷却ファンが回り始めますが,数秒で停止,また起動を繰り返すようになりました。

通常エアコンを使わない40度近くなる2階の部屋での利用も原因かもしれないので,パソコンを居間に下ろしました。

症状からするとBIOSからハードディスクにあるOSへの受け渡しまで行っていないようです。(これは検索で調べた知識の受け売りです。)

兄さんが症状から電源を付け替えた話をされていて,ある意味参考にしました?こちらです。

兄さんも書いていますが,パソコンは2台あったほうがいいですね。僕のところも無線LANでインターネットにつながっている妻用のノートパソコンがあって本当に助かりました。

僕は検索で調べた中で,マザーボード内のソケットを脱着してみる,それでもだめならボード内の電池を脱着してみるという情報に賭けてみました。HPのスリムタワーは,開けてみると意外なほど分解しやすいのです。こういうことはしらふでやるべきものと思いますが,酔っていなければできないという考え方もあります。僕は後者でした。どうせ壊れているのです。治れば儲けもの。この考え方は我ながら危険ですね。

100824-recovery.jpg

左の写真は,いわゆる光学ディスクマウントを外し,ハードディスクが直角に起き上がっている状態です。エアコンクリーニングをしていると,この程度の基盤はむしろ簡単という錯覚に陥ります。

結局,マザーボードにかかわるコネクタは全て抜き差ししましたが改善しませんでした。(メモリも抜き差ししました)。そこで右の写真にあるボタン電池を脱着すると「あら不思議!」OSが立ち上がったのです。だけど,OSの時間は狂い,何年か前になってしまいました。

とにかくパソコンが立ち上がるようになったので,重要データの保存を行い,DtoDでリカバリしました。(DtoDとはハードディスク内のリカバリ情報で再セットアップすることです。)

システムディスクとは別のパーテーションにデータを保存しているので,リカバリ自体はスムーズですが,OSが当初のVistaに戻ってしまうのでその後のアップデートが大変面倒です。Windows Updateは不親切です。最初から現行のVista sp2にしてくれれば楽ですが,細々と更新していくので,1日がかりになるのです。

それで,全てをある程度復帰させた段階で,Acronis True Image Home 2010のダウンロード版を購入し,システムのイメージをバックアップすることにしました。

評判の良いソフトですが,結局何度かアンインストールとインストールを繰り返しました。問題はソフトではなくこちらにあると思います。ハードディスクのクラスタに破損があったらしく,正常なバックアップができなかったのです。

電話でサポートを受け,チェックディスクの話が出たので,改めて「チェックディスクと修復」をしました。こうして初めてエラーのないバックアップが完成しました。チェックディスクは,OSが立ち上がった状態では利用できません。OSの立ち上がった状態で予約(スケジュール)し,再起動するとできます。

こうしていくらかスキルアップしたので,今度はハードディクス交換ぐらいはできるようになりたいです。

2010年8月27日|コメント (0)トラックバック (0)

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やっぱりいいな富士通エアコン

今日の午前は2007年製,富士通ゼネラルAS-F40S2Wで空気清浄機能,ルーバーは上下左右スイング機能,正面グリルのポップアップ機能が付いていました。

初めて対面する機種でしたが,ごっそり降ろせるタイプのようです。

化粧板はルーバーを付けたまま外します。化粧板を固定しているビスは5本外したと思います。

電装からはセンサー,電磁弁,アース,空気清浄機能のためのパーツなどが出ていますので,それらを熱交換器から外します。電装側はコネクタひとつ外さなくても大丈夫です。実際ふたも外しません。

室外機へのFケーブルを外し,裏側から締めてあるドレンホースのねじを外せば準備完了。電装上,ドレンパン右手前,ドレンパン左の2本のビスを外せばドレンパンごと全てが降ろせる体制になります。12日の記事で書いたダイキンと同じで据付板への爪がありますが,見えているし外しやすいです。

100824-densou.jpg

電装部はファンの軸を固定しているビスを緩め,ファンモーター横の2本のビス(軸に近い2本は外しません)とひっくり返したドレンの下にある1本のビスを外せば右に抜けます・・・が,左右のルーバー用のプラスチックアームを外してやらなければいけません。

この電装部を見てください。すべてまとまっています。ルーバーのモーターを外す必要もないし,ファンのモーターもいじる必要がありません。これに押し付けることで正面グリルは自動開閉します。うーんすばらしい。

今日のお客様は生まれたばかりの赤ちゃんを世話されていて,上のお子さんが託児所に行っている間にというご注文でした。予定通り約2時間で仕上がりました。

ほこりが気になっていたとのこと。カビは感じられませんでしたが,ピアで洗い始めると「干しいたけを戻す」ときのようなニオイ。やはりかびています。この戻り臭がなくなっていくのが洗いおわりのサインです。

洗浄後の写真。今日は携帯画像で写りがイマイチです。

100824-after.jpg

リモコンには冷房で使った後の内部乾燥用のボタンもあり,オートオフなのでこれもいいと思います。クリーニング業者として,この富士通の設計は大好きです。

Nさま,ご用命ありがとうございました。

 

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2010年8月24日|コメント (0)トラックバック (0)

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ダイキン上下分割のエアコン

今回ご注文いただいたエアコンはダイキン F25ETDS-W 

化粧板をドレンパンの位置で上半分に持ち上げて外すタイプです。

一度賃貸マンションに設置されているのを洗いましたが,分解の仕方が分かりませんでした。ダイキンに電話しましたが,「それは分解できません」という返事でした。ダイキンのエアコンは化粧板を外すとたいてい注意書きがあります。「エアコンを洗浄される場合は,電装部,モーターなどを全て取り外してください。外さずにクリーニングした場合,絶縁不良などで故障の恐れがあります・・・」みたいな文面です。

メーカーが外れないって言うんだから仕方ないと思って,そのときは念入りに養生して洗いました。ファンのモーターはそれほど心配しませんでしたが,ルーバーのモーターは浸水しやすい位置にあり,それがとても恐かったのを覚えています。

時間がかかりましたが,今回は無事に下半分を降ろすことができ,構造が理解できました。まずは電装部から行きます。

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電装部は左の写真の丸のビス1本と後側の爪で固定しているので,もろもろを外せば簡単です。ルーバーモーターやファンモーターのコネクタも外しておきます。ここから出ている白ACコードの余分がたいていドレンパンの後ろで処理されていて,それに余裕がないと電装を引き出しにくいでしょう。

ですから設置状況によりここですでにギブアップということもあるかもしれません。

無事に電装が外せると,熱交換器の枠から下に向かって固定しているビスが四隅にあります。そのうちの1本が右写真の丸印です。これがドレンパンごと下のパーツを全て固定しています。

理論的には,この4本が外せれば下半分は下ろせるのですが,背面にしっかりした爪があり,据付板に掛かっています。なので,室内機全体を浮かせるぐらいの気持ちで爪を外す必要があります。集中力を高め,力は入れつつも慎重に外してください。

ドレンホースは金属リングを利用して単純にはまっているだけでした。

こうしてドレンパン,下半分の化粧板,モーターとファンが床に降ります。

下ろした部分も組み立て部品になっており,もっとたくさんビスを外して化粧板なども外すことができます。状況にもよりますが,カビの発生する箇所ではなく,ほこりがたまる程度ですのでこのまま洗うだけでも良いと私どもは判断しました。

100811-drain.jpg

左の丸印はルーバーのモーターですが,こうして降ろしてから外すのが楽です。正面の大きいほうを1本外せば金属パーツごと抜けるようになっています。万が一ドレンが降ろせない場合でも,正面からのビスですので,このモーターだけは外したほうが安心ですね。

ファン用は初めて見るモーターです。これはたぶん濡れに強いです。ファン側に磁石が仕込んであり,白い部分がコイルで,軸は真ん中に差してあるだけで固定していません。リニアモーターのように浮いて回っていると思われます。

100811-morter.jpg

設計思想としては,僕が好きな富士通のエアコンに近いのですが,後ろの爪があまりにも立派で,メーカー側が「分解できません」とおっしゃるのも分かる気がします。

しかし残らずきれいにしたいエアコンクリーニング業者としては,ファン後ろ側の立派な溝を見ると,「分解しなきゃきれいにならないでしょう!」と感じるのです。

やはり組み立てにも時間がかかり,3時間ほど使いました。

ファンの組み立てには問題が発生しやすいです。このダイキンのエアコンの場合,左側のゴムに仕込まれたベアリングへの差込が完全でなかったらしく,びっくりするほど大きな音をたてました。試運転で成功したと思って2台目を洗っているときに音がしたのです。(大汗

さらに2台目の東芝は,左側に壁があったのでモーターだけを抜きました。きちんと戻したつもりでしたが,2時間ぐらいしてから音がし始めたそうです。再度お伺いし,ファンをいちばん右寄りに固定して復元しました。

お客様には冷風扇を向けていただいたり,飲み物を出していただいたりお世話いただきました。Nさま,長時間のお付き合いまことにありがとうございました。

 

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上得意様

清掃業自体はアルバイト時代を含めると25年以上になりますが,当店は2005年に「ハウスクリーニング専門店」として高崎で開業しました。その年にご注文くださり,その後も年に何度もご注文くださるお客様は,上得意様といえます。今日と昨日の2日間伺ったNさまは,そういうありがたいお客様の一人です。

当店の開業当初のクリーニング技術についても,いろいろ考えさせられます。以前より早く,よく落とせるようになった部分もあれば,慎重になって以前より遅くなり,時には次回の課題にしてしまうケースもあります。洗剤もかなり変わったと思います。

1日オーダーメイド2日というご注文でしたが,内容は母屋のガスレンジとシンク周り,浴室と洗面室とトイレ,窓ガラス多数。窓ガラスには一部昭和初期?の建具細工を含みます。さらに離れの浴室とトイレ。

最初に伺ったときは,かわらを使った立派な門構えでこの土地の農家特有の総二階建ての木造住宅に,住所を間違えたかと感じたものです。実際に見せていただくと水周りはリフォームされていて,いわゆる現代的な設備でした。去年末に伺ったときはガスレンジ交換済みで,今回はさらにダイニングキッチンが拡張リフォームされています。

去年交換されたガスレンジは,リンナイのDELICIAです。妻夫木くんがコマーシャルに出ていた,さっと拭くだけでお手入れ簡単のガスレンジです。

確かにガラストップやピカピカに磨かれた五徳は,お手入れ簡単だったそうです。ただ,ここが難しいところなのですが,ガラストップにしても五徳やバーナートップにしても,お手入れが後回しになり,焦げ付きや変色が出てしまうと,拭くだけでは汚れが落ちなくなってしまうのです。

あまりにも美しく磨かれたバーナートップと五徳は,「この汚れは落とせないな」と思われたとたん,悲しい姿に変わっていくのに任されるでしょう。メーカーのロマンと現場にはいくらかギャップがあるのです。

今回初めてDELICIAを触らせていただきましたが,この磨かれたステンレスをきれいにしたい場合,焦げを含めて洗剤浸け置きで溶かすしかありません。鏡面仕上げになっているので,超微粒子の研磨剤でも傷が入ります。研磨剤を使った場合の復元には高度な研磨再生が必要と思われます。腕を試される品物です。今の当店にはちょっと荷が重い(汗

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直接火の当たる場所の焼けは許せるとしても,バーナートップの化学変化による変色は戻せません。非常にデリケートだと思います。

今日は主にガラス窓をクリーニングし,残りの1時間半で離れの浴室とトイレに手を入れました。時間内でできることは限られているので浴室はカビ取りと鏡の研磨のみ。年末にもっと深く行きます。

ガラス窓のクリーニングですが,昔の建具職人の作った窓枠を洗うのは気持ちがいいものです。この写真は玄関の引き戸です。エコソフィ+リモネン系ナチュラル洗剤で洗いました。いくらかアクが出て,手をかける場所などは汚れが浮いてきたのでスポンジでしごきます。

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これもさっぱりしましたが,この引き戸の上の枠に透明ガラスを使ってあり,クリーニング前はすりガラスと思っていたものが,ガラスがないかと思えるほどに透き通り,お客さんも大感激。

現代的な設備のお掃除と,歴史のある建築のお掃除が一緒に味わえる楽しい現場です。ミンミンゼミの大合唱を聞きながらお盆前の大掃除です。

Nさま,いつもありがとうございます。

2010年8月 3日|コメント (0)トラックバック (0)

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