2013年2月の記事一覧

エアコンとトイレ

先日レンジフードのクリーニングをさせていただいた石原町M様から,エアコンとトイレのクリーニングのご注文もいただきました。

お掃除の終わったお宅から少ししてお電話があった場合,もちろん明るくお返事するのですが,「何か問題があったかな?」と心は穏やかではありません。それがこうして追加のご注文だとわかると,安心しますし,とてもうれしく感じます。

壁紙張り替えを計画中で,1階トイレは内装やさんの提案で,剥がれはじめた下の部分を張り替えるそうです。その前にお掃除しておきたい。

今回の内容を「半日オーダーメイドでできないか?」とのお話です。単品で積算するより2,000円安くなります。微妙でしたが,3時間で終われば半日オーダーメイドで,時間がかかるようなら単品でとお話ししてお受けしました。先回,エアコンクリーニングのことも話に出ていたので,リビングに付いているのは少し前の日立製と知っていました。比較的分解は楽でしょう。

エアコンを分解している間に,弟がトイレを始めます。Mさんは窓やトイレ換気扇内部も気になるそうなので,外せるものを外して外で洗い始めていました。

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換気扇本体はもちろん,貫通スリーブ?まで外して洗うとこんなにすっきり。さらにトイレの窓は意外にお掃除できない場所で,外して洗うとガラス面の汚れやビート・網戸のほこりがリセットされてさっぱりします。

エアコンの方は上下左右風向きモーター駆動でしたが,モーターの取り付け方が良くできていて外すのも取り付けるのも楽でした。ただクロスフローファンのモーターは日立特有の作りで,熱交換器右側をかなり持ちあげないと外せません。ファンとの接続ビスは隠れているし。

型式はRAS-5010LX2,2000年製です。レンジフードが19年ぐらいとおっしゃっていたので,それよりエアコンが新しいなと思ってお聞きすると,一度取り替えたそうです。

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ご主人がフィルターのお掃除をされていたそうです。エアコン洗浄スプレーも使われたとのこと。

エアコン洗浄スプレーはおススメできません。洗浄成分が中性とはいえ十分にすすがれないのが問題です。霧状になった洗浄成分はいろいろな場所に付着し,そこがカビます。今回も基盤とセンサー部,正面のLED発光部や配線がカビていました。Mさん宅のエアコンは問題ありませんでしたが,スプレー後に流れ落ちた汚れが,ドレンを詰まらせることさえあります。

すすいで分かったのですが,見かけ以上の黒いカスが流れ出ました。フィンの隙間に入っていたもので,これが出始めると洗うのに時間がかかります。表面がそれほどでなかったのに中からカスが出るということは,これもスプレーの仕業です。

洗剤は洗って流さなければいけません。私どもが洗っている様子を見れば,すすぎがどれほど重要かを分かっていただけるものと思います。洗浄スプレーは冷房時の結露水で洗い流すという理論ですが,それでは到底すすぎ不足です。

せっかくお手入れしようと思って頑張ったご主人には申し訳ないのですが,お気を悪くされませんように。宣伝やイメージとは全く違う結果。世の中には他にもたくさんあると思います。今後はエアコン洗浄スプレーを使わないでくださいね。

さて,キレイになった部品を自信を持ってお見せしたのですが,Mさんは,ファンモーター防水壁(乳白色のプラスチックパーツ)が気になるご様子。一つは配管根元に巻かれた黒いゴムスポンジから流れ落ちたタール状の付着物。もう一つは熱交換器の側面から来るもらい錆。

漂白洗浄してあり,衛生上・機能上の問題がなく,こちらとしては気にならないのですが,お客様から見ると汚れなんですね。ご指摘いただいて良かったです。ウエスに溶剤を取ってこすり落としました。もらい錆もいくらか取れました。

エアコンのクリーニング後の動作点検も終わり,最後にトイレを手伝います。陶器を磨き,周囲の壁と床を洗浄・ふきあげ。

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水あか・尿石というよりケイ素を含んだ硬いスケールです。磨き落とすと陶器本来の色つやが戻ります。追い込みだったので濡れています。

またお茶のご用意をいただいていたのですが,予定があったので引き取らせていただきました。それでもお土産・お見送り付き。M様,再びのご注文をありがとうございました。

2013年2月28日|コメント (0)トラックバック (0)

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エアコン2台と浴室

八島町のマンションにお住まいのT様からメールでお問い合わせをいただきました。「お忙しいところ恐れ入りますが、ご回答をお待ちしております」。

2月で忙しくはなかったのですが,お人柄を察し,こういうお客様に関心を持ってもらえてうれしいと思います。金額のことや駐車場のことなど何度かやり取りをさせていただき,当日初めてお会いしました。外に出迎えて下さったのは奥様で,メール内容について話されるのでご夫婦で良く話されるご家庭なんだなと思ったら,ご本人でした。お名前の字から,勝手に男性でご主人と感じていたのです。

今回のクリーニングは,ご主人を気遣って,できるところから対策しようということだそうです。ご主人は肺炎を患われたそうで,まだ咳が続いているとのこと。原因としてカビもあり得るので,エアコンと浴室のカビを落としたいお考えになったそうです。浴室は当初エプロン内を含めてカビ落としというご希望でしたが,通常のクリーニングに変更になりました。

エアコンについては,普通機と伺っていたのですが,東芝の換気機能付きでした。2003年ごろの製品でRAS-225JDR。換気以外にもグリルポップアップ,プラズマイオン発生,電気式空気清浄などの機能が盛り込まれた高級機です。2台が型式まで同じで良かったです。今回はビフォーアフターというより,今後のための記録の意味合いの多い画像です。

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初めてこの手のを見たときは気が遠くなりました。配線の外し方が分からず,基盤を左右にぶら下げて恐る恐る洗った記憶があります。写真はクリーニング後ですが,配線もキレイに収まったでしょう?今は時間がかかりますが基盤はもちろんファンもモーターも全部取り払ってしまいます。2台とも設置に左右の余裕があって良いです。欲を言えば上もあと10センチぐらいほしいのですが,マンションの構造上難しいですね。東芝の場合,右はもちろん左がエアコンと同じ幅ぐらい開いていた方が良いのです。

壁側の化粧板は,左下角,中央,そして右側側面全体の3枚外れてこれもいいです。特に右側側面が外れるとモーターの抜き差しが楽ですし,背抜きオーバーホールもこのままいけそうです。

1台目の配管は天井方面へ伸びています。壁面の先の排水経路はどうなっているのかわかりませんでしたが,ドレンパンから左排水で大変スムーズでした。

分解に時間がかかるため,浴室では弟が小物洗いから先行して始めました。

途中,写真を撮ってほしいと持ってきてくれたので1枚だけビフォーアフター。僕はエアコンにかかりっきりでした。ナショナルの浴室。黒一色ですが凹凸が細かいモザイクタイル調の床。これは水あかも石鹸カスも目立つし取りにくいです。

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エプロン内はカビはほとんどなく,エプロンの内側が汚れていたそうですが,浴室内すべてを漂白洗浄,カビの心配はほぼなくなったと思います。

エアコンの方は,青いファンも熱交換器も目立った汚れがありませんでした。ファンは良く見るとうっすらと茶色いカビが見えます。外して1枚1枚に刷毛先が入るように洗えばしっかり落とせます。写真で分かるほどではなかったので画像は無し。Tさんには前後を確認していただきました。

時間はかかりましたが順調に進み,2台目を組み立てて運転すると・・・換気で意外に大きな音がします。Tさんに確認すると,今までより大きな音だとおっしゃいます。これが今回の失敗。換気部分の分解の画像です。

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簡単に中のファンが抜けないと思ったら,スナップリングで固定してありました。ファンもキレイにしてほしいというご要望だったので,リングを外してファンやケースを丸洗い。とってもキレイにできたのは良かったのですが,ファンに付いていたベアリングを外さずに洗ってしまいました。

たぶんこのベアリングに入った水分で転がり抵抗が増えて音がしたのだと思います。

Tさんにお許しを得て,1台目のエアコンからこの換気ファンを移植することにしました。1台目は隠ぺい配管の関係で換気機能を使っていなかったのです。それで外側を拭いただけで組んでありました。

今度はベアリングを外して洗いました。組んで回してみますが,エアコンのクロスフローファンの回転音で聞こえない程度の音量です。使わないとはいえ,1台分の換気ファンに異常を出してしまいました。申し訳ありませんでした。

4時ぐらいまでにはと思っていましたが,5時ごろ終了。お子さんもご主人も戻ってこられる時間までかかりました。環境改善により,ご主人の症状が早く良くなるよう願っております。T様,このたびはご注文ありがとうございました。

2013年2月22日|コメント (0)トラックバック (0)

カテゴリー:日記

ワックス塗りがうまくいかない

定期清掃をさせていただいている歯科クリニックの床で,去年末に発生したのと同じ症状が出ました。2回目に塗ったワックスで1回目の表面が荒れるらしく,塗り筋が出るんです。明るい色合いのリノリウムですから目立ちにくいはずですが,斜めの角度で見るとはっきり分かります。

去年末のケースはマンションのフィルム系フローリングに塗ったベーシックコートでした。今回はリノリウムに塗ったオーブテックの多用途ワックス。かなり強力に暖房してもらっていたので温度の問題もないし,今まで同じことをしていたのに出なかった症状。

当店はワックスの膜厚コントロールを重視しています。この床の場合は,先回ハイブリットクリーナー・白パッドの組み合わせで洗浄しました。思ったほど削れなかったので,今回はオールパーパス・SPPパッドで洗いました。洗浄仕上がりはかなりマットな状態です。SPPにしたのは強アルカリのハイブリットを使わないで洗えればという趣旨です。

ワックス1回目はモップが重く,ある程度床に吸われている気がしました。それでもいい感じの光沢になりました。重歩行部分は2回目を塗ります。モップは軽くなり,いい感じで乗った気がしたのですが,乾くと塗り筋が出てきます。

画像は診察室の一番使われる部分と,通し通路で,洗いあがりとワックス2回目の組み合わせです。

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塗り筋が写真には写りません。フラッシュモップが通った跡が通路真中にはっきり出ていたのに。
美観重視で3カ月ごとに入らせてもらっているのに,洗浄前よりも艶の引けた場所が出てしまいました。申し訳ないです。

洗剤とパッドで膜厚コントロールすることにしたこともあり,ワックスを変えようと思います。それにしても原因は一体何だろう。


午後はエアコンクリーニング一台。玉村町下之宮のS様。かなり内部が汚れているらしい,白い紙を置くと黒いものが飛ぶことがあるとのこと。ファンに汚れがたまっている症状です。

SAP-G45RKS2,サンヨー2005年製。とても良い設計でした。サンヨー製品って洗濯機なんかもそうですが分かりやすいシンプルな設計なんです。充電できる電池もサンヨーでしたよね。カーナビのゴリラもサンヨーだったし。なんでうまくいかなかったんでしょうね。

今回良かったのはファンモーターの取り付け方法。霧ヶ峰などでも使われている手法で,モーターを外せるプラパーツで防水していて,ビスを外せばゴロンと外せるし,取り付け時はビスがなくてもある程度保持するようになっていて安心。ファンが抜きやすいのは良いことです。日立とは言いませんが(笑,サービスマンでも困るだろうなあという取り付け方法はやめてほしいです。

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取り外したファンはかなり付着物がありました。お湯をもらいに行ったときはすでに外に出してしまったので,Sさんにはデジカメでご覧いただきましたが,こんな感じでした。

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おススメしている冬のエアコンクリーニング。ドレンパンは夏ならヌルヌルの水がたまっている状態です。室内も夏ならサウナになります。いいです。冷房オフシーズンのエアコンクリーニング。

だいたい予定通り2時間で終了。Sさんが「浴室も見てもらえますか?」とおっしゃるので下見します。真っ白です。玉村町の浴室はたぶんどこのご家庭でもこの症状でお悩みと思います。

3月に入ってから浴室のクリーニングもご注文いただきました。お茶をいただいて撤収。「冷たいもので」とおっしゃいましたが,おいしかったです。S様,このたびはご用命ありがとうございました。

2013年2月21日|コメント (0)トラックバック (0)

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シンクとベランダと浴室

PS群馬の片山さんのお手伝いで,連雀町にあるマンションのハウスクリーニングに参加しました。築浅物件を中古でご購入,入居前のクリーニングということのようです。当店には浅からぬ縁のあるマンションです。

僕は何とか台車とバケツで荷物をまとめたのですが,片山さんのは床関係もあり一人では運べない量。親切な管理人さんが引っ越し用の大きな台車を持ってきて貸してくれました。管理人さんって,人柄が出ますね。大抵部外者に冷たいので印象が悪いのですが,今日は気持ち良く一日が始まりました。マンション後ろの立体駐車場も入ってすぐの1階に停められたし。

設備関係を含めて程度は良く,ご家族で住んだという気配を感じませんでした。まずはシンクをということで磨くことになりましたが,レンジフード下の壁面の油が気になります。オレンジ色になった飛沫がしっかり固まっています。頼まれた内容から酸性系の洗剤の他はハイブリットクリーナーしか持参していなかったので,熱いお湯に溶かして塗布。ですがいつもの熱々ピアのようには油が溶けません。今回良かったのは魚焼きの網です。

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IHのガラスも簡単に磨きます。IHの操作ボタン部分や魚焼の取っ手などに飛んだ油が落とせていません。仕方がないのでシンナーで拭き取り,再び洗剤で洗いました。

そんなこんなで1時間かけ,次にシンクです。磨いて行くと,小さな黒い斑点が出てきました。念入りに磨いて色は他に近付きましたが風合いが違います。酸性洗剤を落としたか,油が飛んだまま長期間使わなかったかのどちらかでしょう。ごく浅くですが他の場所より侵食しているのです。

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ステンレスシンクは毎日使っているものより,使用頻度が少ないものの方が,こういう傷みを起こしているような気がします。使用頻度が少ない場合,シンクに油が飛んだままにしないように気をつけて下さい。酸性洗剤(サンポール等)はもちろんダメですし,漂白剤の原液なんかも,飛沫が飛んだままにしておくと表面が変化すると思います。

お昼までにベランダもという希望でしたので,ベランダにホースで水を引き,洗剤の用意をして洗い始めます。ポールを使った鳩除けネットがしてあるのですが,朝見たときは2羽いました。天井面との間にちょっと隙間ができています。エコキュートの貯湯タンクの上は予想通り鳩の糞だらけ。

タンク上をキレイにしてから,一応と思って下の配管部分を見てみます。衝撃の画像がこちら。

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これは先に見るべきでした。上を洗って水分が入ってしまいました。出てくる出てくる,集めたものだけでもワックスの18リットルペールに一つ分。

そして具合の悪いことにベランダタイル仕様。ベランダシートと防水塗装だけなら水流でかなりのことができますが,流した先がタイルだと固形物は流れません。ちょうどこの下流にエコキュートのヒートポンプがあり,その下もタイル張り。

今後のことも考えて,ヒートポンプの足の間の何枚かを剥がし,水の流れ道を作りました。呼ばれて気がつくと,この時点で12時半。施主に延長を連絡したようです。あと1時間はかかるなあ。

ベランダタイル,あるいはバルコニータイルは,そこに置いた新品のときだけ見映えが良い製品です。このタイルの場合,素焼きのタイル表面で,真っ黒な足跡が付いていて,片山さんがメラミンで擦り洗いして回復しました。表面はきれいになっても,その下は真黒です。糞も噛んでいます。

掲示板の投稿を見ると,マンションが修繕になるとき,タイルは自己責任で撤去しなければならず,その下の真っ黒な汚れも落とさなければならない・・・,お金をかけたのに無駄になったとのことです。

ものすごく寒くなってきて,ヒートポンプも動いていたので冷風が出てタイル表面が凍りました。向こうのマンションでは東面に14階までの足場を立てています。お互い労働者ですね。

ベランダタイル洗いと窓ガラスを任せて浴室へ。鏡・カランが真っ白,浴槽ヘリもかさついています。でも日立リビングの白系の浴室なので水あかは目立ちません。たぶん使用回数も少なかったと思われます。時間のリミットもあり,2時間以内で仕上げます。

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石鹸カスもかなり含んでいたらしく,酸性洗剤塗布後にブラッシングでかなり効率的に落ちました。鏡はGSRでやってみましたが思いのほか硬かったのでダイヤパッドで磨きました。すぐ落ちましたけどね。

この症状は,浴室使用後の「乾燥」だと思います。温風を使った乾燥ではなく,「換気」で一晩かけて乾かすことをおススメします。水滴が急激に乾かされるとミネラルが水あかになりやすいです。

浴槽ヘリもツルっと水が玉になる仕上がりに。

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最初のお客様のご購入時に,このヘリには極薄のガラスコーティングがしてあります。コーティングはちょっとした手間ですが,水あかが付くのは防げないけれども,落としやすくなっています。また落とすときに素材を傷つけにくいです。

最後に漂白・すすぎ・拭き取り。さっぱりしました。

浴室・脱衣所にこもっている間に片山さんがワックス塗り。ハイテクフローリングコートだそうです。玄関廊下からリビング窓際までの通りがあるので神経を使いますね。3台のエアコンをフル活用。無事に予定時間内に収まりました。今回の支払いは片山さんから現金で。奥様手作りのおいしいお弁当とお茶もいただきました。お世話になります。

2013年2月19日|コメント (0)トラックバック (0)

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当店作業車サンバーのメンテナンス

1月末が車検だったので,車検の速いちに出しました。先回ディーラーに車検してもらったのですが,いくつか気に入らないことがあって持っていく気がしなくなったんです。

事前に記録を調べて,交換や点検を希望する項目を書いて行きました。交換希望が点火プラグ,エアクリーナエレメント,ヒューエルフィルター,ATF,ブレーキフルード,Fブレーキディスクパッド,点検希望がエアコンベルト。

今のブレーキパッドは安いのを買って自分で交換したのですが,黒茶色のカスが大量に出てホイールを汚して大変でした。交換作業もかなり大変だったし。オートアールズでのオイル交換時に,パッド交換が必要と言われていたので,車検に合わせて今回はお願いしました。

約1時間ほどで点検整備が終わり報告を受けます。交換希望パーツのうち,点火プラグ,ヒューエルフィルタ,エアコンベルトは良好で交換必要なしとのこと。ATFオイルも問題ないし,手持ちのオイルが適合表にないのでディーラーに相談してほしいとのこと。

そうはいっても5万キロ超で,ATFは替えた方が良いと考えて,苦手のディーラーへ。後学のため作業を見せてほしいと頼んでみます。「危険だし,作業者の気が散るので不可」とのこと。作業場出口に一番近いピットだったので,外から見学できる環境でしたが,まあ担当がダメというので受付のガラス越しに見ていたら,手前隣のピットに別の車が入庫。これじゃ見えません。やっぱりここは僕には相性が悪いと考えます。

ATF交換が終わると,実際に作業したエンジニアが来て請求書を渡されました。5千円程度。思ったより安いです。うちのサンバーは後輪駆動なので安いようです。作業内容は,ドレンボルトを外して自然に抜けた分を計り,同じ量を給油するということらしく,実際簡単で単純な作業です。ネットで手間のかかる交換方法を見ていたので,ちょっと拍子抜けしました。エンジニアの対応は良かったです。説明では6リットルほどの全体量のうち2リットルほどの交換になっただろうということで,この方法が精密なミッション内部にとってリスクの少ない方法だそうです。これなら自分でやるにしろ2万キロごとにまめにやった方がいいですね。

さて意外に安く済んだATF交換に気を良くして,その足で車検のシールをもらいにいくがてらLLCを購入。OKWaveの情報を参考に自分でLLC交換に挑戦しました。

サンバーTV1は,LLC交換が面倒な方だと思います。ラジエターキャップが助手席下にあり,タンクは外しにくい設置です。何よりもエア抜きの口が3か所あり,運転席の足元中央にあるヒーターコア部のエア抜きをきちんとしないといけないそうです。

しかし,ダメもとでエンジン上部のエア抜きだけでやってみました。写真はエンジン部分のエア抜き。右上がヒーター部分にあるエア抜き。ここからあふれさせたら大変です。やるとしたらサイズの合ったホースが必要です。

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ドレンから約2リットル抜けるので,同量の水を補充。アイドリングさせて冷却水の循環を待ち,また抜くという原始的な方法で8回ほど交換。それでもまだ緑色です。写真よりは薄かったのですが。根気が無くなってここまでにし,クーラントの原液2リットルと,ラジエターキャップにあふれるまでの水を入れました。

先回クーラント交換はディーラーで7千円ほどかかっているので,材料費だと1/10,しかし1時間半ほどかかった自分の人件費を考えるとまあ同じという感じがします。

問題なくヒーターが温まるのでエア抜きは厳密でなくても良いようですね。

さて,問題ないと言われても点火プラグが気になっていました。先日のモノタロウの買い物で,イリジウムMAX4本とエーモンのプラグレンチも一緒に買いました。

MonotaRo,DM許可にすると毎日のようにメールが来ます。そして厚いカタログが何冊も届きます。Amazonのメールも多いけど,すごい売り込みですね。まあ買わなくても工具のカタログは楽しいです。

そんなわけで点火プラグも交換。外すときはレンチの取っ手を回すのにかなり力が必要です。締めるときは,力を入れずに回して止まったところから1/2回転でちょうどいいトルクになるようです。この時取っ手が小さめなのがかえって良いかもしれません。力を入れすぎると良くないでしょうから。

外したプラグでエンジンの調子が推測できるそうです。白すぎもせず黒すぎもせずで良好。せっかくなので新旧ともにナンバーをふっておきました。

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始動性やアイドリングの安定,さらには燃費に効果があるそうですが,今までより特に良い気はしません。まあ,この電極の違いを見ると,「嬉しいだろうエンジンちゃん」と想像するのみです。

プラグ交換はディーラーに頼むと工賃込2,080円。今回プラグ4本+レンチ代で約5,500円。見えないところに贅沢をしてしまいました。

2013年2月18日|コメント (0)トラックバック (0)

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レンジフードと浴室

午後は前橋市下大島町N様邸で半日オーダーメイドのご注文。1月末にメールでお問い合わせ,次の日にご注文くださいました。

半日オーダーメイドで人気メニューの「レンジフードと浴室」です。築年数をお尋ねすると5年弱とのこと。半日で行くとしたら,ご使用年数はこのあたりが限度かなと思います。もっとも浴室については,水あかが硬い地域だと5年でもかなり厳しいです。

「浴室はどのあたりが気にりますか?」。お尋ねするとシャンプーカウンターなど棚面の黒い汚れ,鏡のうろことのこと。やってみたけど取れないそうです。棚面については僕自身も指で触ってみると付着しているというより浸透している感じで自信なし。そして鏡のうろこですが,程度はそれほどでないのに下の枠にかなり厚い堆積があります。硬い水あかだったら,この辺をさっぱりさせるだけで時間が来そう。

ちょっと大変だよと言って弟に任せます。(照

レンジフードはクリナップ。キッチン天板からはすべてのものが移動されて平らになっています。こうしてすぐに作業に入れる体制はありがたいです。

クリナップはどこに行こうとしているのか。このレンジフードも僕から言わせるとメンテナンス不良の製品です。せっかく幕板に隠れる大きな空間があるのに,横に寝た小さなファン。ケーシングは外せません。整流板とフィルターの役割をする内側板はポンチ止めのため分割しません。大きなその板の内側も,油煙の通り道が密封されていないために外せない部分が汚れます。メンテナンスするのは整流板外側,油受けとファンのみと割り切った考え方なんでしょうね。

お客様が選んだものにこういうことを書くのは失礼と承知しているのですが,僕はメーカーにいいものを作ってもらいたいです。さすがMade in Japanと言われる物づくりをしてほしいです。

汚れの落ちやすい黒塗装をしたファンは艶を取り戻すのですが,整流板のこのシルバーメタリックは難しいです。本来は拭けば落ちる塗装なのだと思うのですが,粒になって樹脂化したものは微妙な凹凸に食い込んでいます。この塗装もダメ。レンジフードの塗装もホーローが良いと思います。

というわけで浴室3枚と整流板の写真です。

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弟が言うにはPanasonicだったというのですが,確認していませんでした。浴室ドアは洗いやすそうでしょう?何が違うって通風フィン構造がないんです。開閉するドアの上の固定部分に通風口がありました。なるほど?。

ゲルコートはかなりデリケートだったそうです。人工大理石の部材に透明のコーティングがしてあるのをゲルコートと呼ぶのだと中島さんに教わりました。

プッシュ式カラン付近。この棚面の黒いのが心配だったのですが,水あか除去+漂白で戻ったそうです。弟はボタンの水あかを落としながら頭から水を浴びたそうで,プッシュ式は便利ですがシャワーヘッドをバケツに入れておくなど対策が必要ですね。

レンジフードを終えた僕は鏡を磨きます。最後に強化ガラス用3枚刃で枠付近の水あかをエイッと削り落します。キレイになりました。3時間でこぎつけられたのは,やはり水あかが柔らかい方だったからだと思います。

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下はレンジフード整流板。一度洗った形跡がありましたが,洗いにくい場所には汚れが目立ちます。ビスで固定された2枚なら迷わず分割して洗うのですが。

レンジフードの外せるものはキレイに洗えたのですが,組んでしまえばクリーニング前後の違いが感じられなかったです。

お掃除後に見てもらうと,幼稚園から帰ってきたお兄ちゃんと,作業中ときどき話しかけてきた女の子もお母さんと一緒に見て回り,「わーピカピカ」とほめてくれました。おじさんたちも喜んでもらえると嬉しいです。

N様,ご注文ありがとうございました。


さて,先日必要を感じたスチール製分電盤の鍵ですが,高崎のビバホームにはありません。電設資材のお店が思い当らなかったので,初めてMonotaroを探しました。「キーハンドル」みたいな商品名で出てきました。有名メーカー製のでも高くないのですが,こちらは200円ほど。きちんとメッキされたピカピカのハンドルです。もちろんお店の狙い通り,送料無料になるまで他の買い物を続けたわけですが。

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共用部の水道栓ハンドルもそうですが,出番は少なくても持っていたいものがありますね。

2013年2月12日|コメント (0)トラックバック (0)

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トイレと浴室かキッチン

ご注文のお電話では,半日オーダーメイドで,トイレと浴室かキッチンをお願いしたいという内容だったと思います。前橋市小屋原町のU様。お宅まで18号と駒形線をほぼ真っすぐ,45分ほどかかります。日付はこちらの都合に合わせて12日午前にしていただきました。午後が先に決まっていて,そのお宅が比較的ご近所なのです。「無理がなければ」とお願いすると快く合わせて下さいました。

トイレとキッチンシンク周りということになりました。トイレはお子さんが使って壁の方まで汚れているとおっしゃいます。確かに便座周りや壁面が黄色っぽくなっており,ニオイも感じられます。シンクは磨いては見るけど白いモヤモヤや水道栓の根元ががっちり固まってしまっているとのこと。

キッチンでシンクの部分を中心にと言われるケースは珍しく,例えばレンジフード中心でできればシンクもと言われることが多いです。形状や水あかの程度にもよりますが,今回はシンクに時間をいただけて良かったです。短い時間では改善できなかったと思います。

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ミカド製キッチンセットで7年?ほどご使用でしょうか。エンボスの天板,シンク周りの段差のあるカーブなど,何度も乾かしては確認する感じで進めました。

弟の方はトイレで尿石と闘っていました。尿石はパーツの隙間で固まって接着剤のような役割をするので,化粧板を外すときに「こんなに力を入れていいの?」というような不安があります。着座センサーを外すときなどは,ビビりながら指で押しました。簡単に外れる作りなんですけどね。

内側も外側も付着した汚れは落とせました。

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こうして写真を見ると,陶器に接している樹脂部分が着色しているのが分かります。しかも表面だけでなく樹脂の厚み全体に。分解して見たときはベージュのパーツだと思っていたのですが,改めて写真を見ると着色は陶器の形に沿っています。

酸で尿石を溶かして除去し,漂白剤で除菌・消臭,中和も兼ねています。

普段見える部分は真っ白になりました。プラスチック成型の手洗いボウルも水あかを落としてツルっと艶が出ます。

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シンクを終えた僕は,トイレに入り手洗いを洗っている弟の奥で壁紙洗い。目立つのは右側だけでしたが,便座周り腰下と床。こんなところにも熱々ピアはぴったりです。

Uさんには大変喜んでいただきました。浴室はご主人が頑張ったそうで,今回はキッチンということになったそうです。このたびはご用命ありがとうございました。

2013年2月12日|コメント (0)トラックバック (0)

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賃貸マンションの入居前に

調べてみると,最初のお問い合わせは1月4日のメールだったんですね。

M様からのお問い合わせで,高砂町の築20年のマンション。キッチンのガスレンジ周りの油汚れが気になるというお話でした。レンジフードを含めて3時間でできますか?

20年となると交換もありかなと思っていますが,賃貸なので勝手に替えられないということです。そこで写真を送っていただきました。写真があると症状が良く分かります。メールでお問い合わせの場合,最初は添付できませんが,こちらの返信の後は写真を添付できます。

平日は難しいので成人の日にという話になった時には予約が入ってしまいました。というわけで2月の11日にご予約いただいて,行ってまいりました。大変お待たせしました。

お部屋はリフォーム済み。壁紙全交換,床も木目がうっすら見える白いフローリングで眩しい感じです。ですが設備は既存で,微妙なクリーニング跡があります。キッチン棚の棚板は真っ白で,たぶん塗装されていますね。ですが取っ手がちょっと・・・。リフォーム屋さん手配のハウスクリーニングだとこんな感じです。

先ほどメールを見直すと,ガスレンジにもうちょっと時間をかけるべきだったかなと思うのですが,扉や壁なども気になっている様子でしたので,魚焼きまわりがちょっと手薄になってしまいました。

日本設備のレンジフード。ファンケースが降ろせないのは油で貼りついているからかと思ったら,天井側からのビス。そこで幕板を外すとダクトに厚いグラスウールの断熱材が巻かれていました。手前のビス2本は何とか外せたのですがまだ降りません。奥にも2本使ってあります。奥は手さぐりになりグラスウールが邪魔をするのでドライバーの使用は無理と判断。

ファンも抜けにくいのを何とか引き出します。ケースの油だまりには日の経ったゼリーのような油が。ファンもたぶん初めて洗われたのでは。

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五徳やバーナートップはオレンジクリーナーを最初に塗って置き,パーツを洗い終わった弟に削ってもらいました。これでバーナートップを銅色に戻すと劇的なのですが,ちょっと時間が足りません。トッププレートは熱々のピアに浸しながらゴム周りを洗い,コゲは1枚刃で落とします。

さて,仕上がりのときにゴム部分を撮ったのですが,作業前がありませんでした。そういえばと思って探すと,Mさんが送ってくれたものが出てきました。似たアングルです。というわけで,お客様撮影のビフォーと,僕が撮影したアフターを並べます。

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最後に天板をちゃちゃっと漂白して完了。大変喜んでいただきました。お茶とドリンクを頂戴して撤収。M様の新生活が快適でありますように。

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レンジフードとトイレ

以前伺ったことのある前橋市粕川町のS様からご注文が入りました。半日オーダーメイドで,トイレがメイン,レンジフードとガスレンジを時間の許す範囲で・・・というご希望内容。

調べてみると2007年12月,2008年4月にやはり半日オーダーメイドで伺った記録があります。他にも電話をいただいたものの,日程に余裕がなくてお断りした記憶もあります。

遠くまで来ていただいてありがとうございます。そんなねぎらいの言葉をいただいてから,作業開始。トイレもキッチンも作業しやすいようにすべてのものを移動しておいて下さいました。

まずはレンジフード。

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幅90センチで金属製プロペラ換気扇。モーターは外しやすく,フレームを浸け置き洗い。温水を使うと早く油が軟化します。フィルターは塗装した覚えがあり,今回も意気込みはあったのですが,あいにくの強風。どこにも風のない場所を見つけられなかったので,やめました。照明の枠だけは目立つ場所なのでちょこっと塗装。普段紙フィルターをお使いなので,お許し願います。

ガスレンジ周りには最初にオレンジクリーナーを塗布しておきました。

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最後に突貫工事で洗ったのですが,結構コゲも落ちたと思います。ですが乾いてくると五徳が白っぽくなってきました。いくらか灰色がかり,白いぽつぽつが出る現象。アルカリに焼けている症状で,そういえば先回洗ったときはアルカリにどぶ浸けだったとおもいます。

そう思って調べたら写真も出てきました。やはり白っぽく写っています。ただバーナートップを銅色に戻してあるので,その印象が強かったのです。

五徳には非常に強いホーロー塗装が施してありますが,苛性ソーダなどの強アルカリに長時間さらされると表面が変わりますね。今はオレンジクリーナーでコゲを緩めて削る手法に変えています。自分の作業内容の変化を感じました。

トイレの方は弟がばっちりキレイにしました。換気扇や照明,便座ふたなども洗ってさっぱり。洗浄便座は分解クリーニングで,陶器は磨き込みます。

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Sさんは途中でお出かけになり,お父様が最後の確認や対応をしてくださいました。今度はお風呂をお願いしたい・・・。こちらこそまたお願いします。

お支払いはお茶代として余分に出してくださいました。お昼が食べられます。S様,再びのご注文をありがとうございました。

2013年2月 8日|コメント (0)トラックバック (0)

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業務用壁掛け型エアコンクリーニング

藤岡市小林のS様から,お見積りしてあった業務用壁掛け型エアコンのクリーニングをご注文いただきました。Sさん宅のエアコンクリーニングに伺ったのは昨年9月,その後ご実家にご紹介いただき,そして今回の業務用4台も見積りさせてもらいました。

ダイキン業務用壁掛け型エアコンで,室内機の型式はFAYP-112Bで4台,ドレンパンなどには03年2月の日付が押されていましたので,ちょうど10年を迎えたことが分かります。室内機サイズは壁掛け最大の160センチ。初めてのエアコンクリーニングとのことでした。

(ちなみにダイキンでは,現行の11.2キロワットタイプの壁掛けは120センチ幅にサイズダウンしています)。

設置は特殊な状況です。詳細は控えますが,伝統的な日本建築の建物で,しっくい壁に設置されており,室内機の上面まで床から3.2mある高所設置です。壁はもちろん濡らしてはいけないものが多くあり,養生が必要です。良かったのはしっくい壁に直接ではなく,厚さ3センチほどある板材を張り,それに室内機が据え付けられていたことです。見積りのときに見て,これなら何とかなりそうと思いました。

実際の作業は,同業の西山さんと二人で行うことになりました。誰か手元をしてくれる人を紹介してもらうつもりでいたのですが,やりくりして本人が来てくれました。頼もしいです。

6日は1月の成人の日のような雪になると予想されたので心配しましたが,積もるほどではなくて助かりました。

朝Sさんが出迎えてくださり,照明と暖房をつけてくれました。普段はエアコンの近くにあるものも除けてあります。ご準備ありがとうございます。

最初の問題はブレーカの所在でした。Sさんに案内してもらった配電盤は家庭用で,1個エアコンと書かれていましたが,それでは電源が落ちません。あの大きなエアコンに電気を送る配線とブレーカはそれなりにごついサイズのはずです。室内の部屋を見て回りますがありません。外を見て回りますがありません。一応室外機の基盤の部分も開けてみますが,しっかり固定された端子のみ。手元のブレーカを下げて作業しろと書いてあります。

建物の外に100Vと200V別々に引き込みのポールがあり計量器がついていました。そしてその下にスチールのボックスがあります。ここかもしれません。よく配電盤で使われている鍵が付いていて,ただでは開きません。この鍵を買っておかないといけないですね。スパチュラと六角レンチで何とか回して開けます。

ありました。メインブレーカの後に2系統のブレーカ。エアコンは2台マルチが2系統ですからこれに違いありません。無事に電源オフを確認。200Vのブレーカがどこにあるかわからないというケースは意外に多いのです。

そんなドタバタがあって脚立をかけます。2.1mの脚立の最上段に3m足場板を渡すとぴったり。今回は足場板があって正解の作業でした。

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Sさんが足場の上にいる僕を見て,「人が近くにいるとエアコンの大きさが分かりますね」とおっしゃいます。パーツがそれぞれ大きいです。今回グリル(正面のプラスチックフィン)が幅全部の1枚でした。もちろん内側は金属のフレームで補強されています。

一枚はすっきりした設計だけど,基盤部分ぐらいは別になっていてもいいのではないかと思います。普段はダイキンの設計は分かりやすいと感じているのですが,この機種は指摘したいことがいっぱいある造りでした。だんだん書きます。

写真を撮ると言ったら,西山さんがパーツを洗い場に持ち出す前にキレイに並べてくれました。心配されていたほどパーツは汚れていなくて,こうして全部を写すと洗浄前後の違いが分からない程度です。(洗った後も同じようにキレイに並べてくれて撮ったのですが,そんな理由で今回は使っていません。西山さんごめんね。

では,クリーニング前後の写真です。熱交換器は洗浄後がピンぼけになった関係で,前後が実際には別のものです。

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10年使っていても使用回数は少ないそうです。ただ煙を吸うことがあるので汚れているはずだということでした。たしかに熱交換器は黒くなっています。洗浄前の写真で,手前側に細く汚れていない部分がありますが,そこが本来のアルミの色だと思います。洗浄中の戻り臭はその煙の臭いですね。

汚れはまだタール状に変化しておらず,洗剤差し込み段階でどんどん汚れが落ちて行きました。洗浄液は温水ピア+少量のアルカリ助剤の構成にしました。すすぎも温水。

パーツは外で漂白剤を使って丁寧に洗ってもらいました。1日目は雪の降るなかで大変だったと思います。僕は暖房付き高所作業だったので汗ばむほど。

だいたい予想していた時間でクリーニングを終えることができました。1日2台ペースで2日間。

写真3枚目はバラエティです。

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基盤他,外したものは並べてみると意外に少ないです。ビスの形状は数種類あり,ちょっと面倒。右上の写真は,ビスの位置が悪いという写真。ファンモーター固定の金具のビスが細管に隠れる位置です。上部で配管を支える板金具を外して,手でよけながらビスを回すという面倒。

他にもドレンパン固定のビスを隠すプラパーツが異常に外れにくい(はめるのは簡単)とか,ルーバーを動かせないのに,干渉する位置にドレンパン固定ビスが1本あるとか,モーター軸の側のクロスフローファンが抜きにくいとか・・・。ちょっと難のある設計でした。

使用機材はマキタの高圧洗浄機。動噴では得られない圧力と水量で,今回も大活躍でした。特製のホースで50度超の温水でも問題なし。心配の種はワンタッチカプラで,これはもうひとつ上のレベルがよさそうです。

2日目のお昼にサイゼリヤに行こうとしたら別のお店に代わっていたのでそのまま進むと,いっちょう藤岡店の手前に台湾料理の看板。650円のランチとあったので寄ってみましたが,これが大当たり。おいしいしボリューム満点です。ペンキの匂いがする店内で,開店間もないのでしょうか。このコストパフォーマンスで混んでいないのはおかしいと思います。店員さんたちは中国語で話しています。日本語はまだ聞きとれない言葉もある模様。


無事にエアコンの動作確認もできて,Sさんに見ていただきます。風が強くなったような気がするとか,ルーバーの動きがスムーズだとか,パネルが白くなったとか感想を言ってくださり,盛りたてて下さいました。お気持ちをありがたく思います。データとしては,風速強,暖房,20度設定での洗浄前後が,4.8m/s→5.4m/sで12%改善,吹き出し38度が40度で5%改善。フィルターも熱交換器も風速を妨げるほど汚れていなかったので,数値的には大きな変化にはなりませんでしたが,トータルで改善しているでしょう。

このたびは当店のご利用ありがとうございました。そしてさすがの仕事ぶりの西山さん。お世話になりました。

2013年2月 7日|コメント (0)トラックバック (0)

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木部の汚れも

毎月伺っているA様邸で,定番の水周りのお掃除に加えて,ちょっと余分の時間を木部の汚れ落としに使いました。棚扉の取手部分はどうしても手あか汚れが付きます。

2液混合でも良いのですが,今回はまず弱アルカリ塗布。手あかの強い部分は,いくらか擦る感じで。続いて酸素漂白+酸を塗布。最初に塗ったアルカリでいくらか緑がかるので,元の色になるようにします。酸が薄すぎると戻りません。

さっぱりした感じに仕上がりましたが,写真は白っぽく写っています。実物はこんなに抜けた感じではありません。ついでにシンクも。シンクもキレイに映りすぎています。

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ホーロー表面も経過とともに擦り傷ができますが,塗りが厚いので輝きは保っています。

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最後は玄関扉。乾式の汚れ落としです。これでもかなり明るくなったので,洗剤の力を使うとさらに戻せるかもしれません。またいつか。

A様,いつもご利用ありがとうございます。

2013年2月 5日|コメント (0)トラックバック (0)

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赤ちゃんのために

赤ちゃんが生まれて,エアコンクリーニングを検討される方は多いと思います。今回ご注文いただいた吉井町馬庭にお住まいのY様も,生まれたばかりの娘さんがいらっしゃるとのこと。

当初メールでお問い合わせいただいたのですが,アドレスのスペルの問題でしょうか,返信できませんでした。メールでのお問い合わせやご注文は当店も推薦しているのですが,電話番号や住所がなく,メールアドレスだけの場合は,アドレス違いがあると返信の方法がありません。(当店メールフォームはお名前・メールアドレス・要件が必須項目になっております)。

幸い,お電話を下さったので,日時などを打ち合わせて無事にご注文いただきました。

和室,左が壁面近接設置のナショナル機。CS-G40K2-W 1997年製。室外機を見ると,外形は普通ですがツインローターです。いまは見ません。壁は手触りがざらざらだったので塗り壁かと思いましたが,壁紙だそうです。良かった。

シンプルに見える外観ですが,ルーバーが2枚,上の一枚は黒くて幅が狭く,これが開かないと下の幅広いルーバーがつっかえます。閉まる時はその逆ですから,単なる開け閉めではない制御が必要です。クリーニング前の動作確認時に気が付かなかったのですが,左右風向き板もモーター駆動。

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化粧板を外して右下の配線にびっくり。見えるだけでモーター3個。ドレンパンを外してみれば左側にも1個,それはそうです,プラグを4個外しましたから。

ルーバーを外そうにも爪を破損しそうで怖く,先にルーバーを外さないと片方爪掛けのモーターが外れません。左右風向きのリンクには,Cリング(スナップリング)が使われています。丸洗いのメリットより破損のリスクを優先して,右の3個はつけたまま洗うことにしました。左のモーターのみ外しました。後で考えたら,スナップリング専用のプライヤーを持っていたことに気づきました。(洗濯機のパルセーターを持ちあげるつもりで買ったもの)。小さなスナップリングなのでスパチュラの先で外せました。

モーターとルーバーの使い方,ACコードから出ているアースの取り回し,素直にファンの左が抜けない,これはシンプルなナショナル機を作っているグループとは違う人たちの作品だと思います。リモコンも面倒な蓋つき。

Yさんが心配されていた汚れは,私どもがいつも見ているものに較べれば軽い程度で,最初に当てた水流で色が変わるほどでした。

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これで安心してお使いいただけます。おいしいお茶をごちそうになって撤収。Y様,ご注文ありがとうございました。おススメのシーズンオフのエアコンクリーニング,やっぱりいいです。

2013年2月 4日|コメント (0)トラックバック (0)

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