EMOTO製ユニットバス
お電話でご注文いただきました。浜川町のO様から,浴室クリーニングのご注文です。言葉づかいも声もキレイな方です。今週中できるだけ早くというご希望でしたので,「明日のご都合はいかがですか?」。ということで,次の日に伺いました。
見せていただくと,壁面や天井にカビが出ています。気になることをお聞きすると,やはり扉やレール,浴室内のカビということです。浴槽ヘリやカランは曇っておらず,このあたりの水はやわらかい水質とお見受けしました。
浴室内のリモコンは操作できなかったのですが,50度前後のお湯が出ます。ありがたい。給湯は大抵40度前後で設定されているお宅が多いですが,お掃除にはもうちょっと熱い方が良いのです。
3枚スライドの扉で簡単に外せます。この浴室扉が簡単に外せるというのはメンテナンス上重要なことで,浴室を選ぶ基準の一つにしてほしいとさえ思います。その点,この浴室は扉もレールも簡単に外せる,良い設計でした。
とはいってもほとんどのご家庭では,浴室扉を外すことはないでしょうね。扉が重なる部分(普段見えない)は,ホコリが詰まっていました。また,ガラス面の下部には水あかができ,洗っても落とせないモノがたまります。ホコリを洗い落してから全体にBBクリーナーを塗ります。入り組んだ場所は小さな刷毛を使って塗り込みます。その後しばらく寝かします。
イスや桶を洗っている弟には,さらにパーツを出していきます。この浴室の排水溝は深くて三段構えです。配管メンテナンスの窓を隠す板もあります。
灰色のメッシュ皿はキッチン用ですよね。量産されているものを使う工夫なのでしょうか。面白いメーカーです。
順番が前後しましたが,換気扇も動作確認の上,分解クリーニング。
換気扇のパネルですが,結束バンドが見えています。片側のばねの爪が壊れていたので,応急処置として結束バンドで固定。作業前を見ると特に下がってはいないので,必要ないかも知れませんが,これで両側のばねが効きます。
換気扇には00年製造とあり,年式的に12年ほどご使用ということでしょうか。
浴室のブラインドはカビます。かびると厄介です。カビはそのままにしておくと塗装を腐食させて剥がしてしまいます。漂白洗浄です。ブラシで羽に行き渡るように塗り込んで洗う作業ですが,力を入れすぎると羽を折ったり,糸を切ったりしてしまうので,力加減があります。弟が得意です。
エプロンは床に近い部分に石鹸カスが出ていました。この色合いだと目立たなくていいですね。今回はナノマイクロファイバーのパッドが大活躍。僕の作業ではトレピカはほとんど出番がありませんでした。お湯とナノマイクロファイバーが洗剤で緩んだ石鹸カスをキレイに落とします。
エプロンに床が写りました。(乾いています。
さて,EMOTO製ユニットバスは扉とレールが外れて良いと書きましたが,洗い場床にも溝があって蓋がしてあります。ユニットバスと言っても現地組み立てが多いですが,この製品はほとんど完成しているものを入れる形式なんでしょうね。
外れるのはいいことですが,普段使いで重要なのは排水です。洗い場床の扉に沿って溝があるわけですが,その排水が詰まっています。レールの下も水がたまるので,抜ける場所がありますが詰まっています。
髪の毛やホコリに体を洗ったお湯が加われば必ず排水を妨げるような物がたまります。
床の排水溝にたまった水は,こんな小さな所から排水しています。簡単に詰まりそうです。実際,蓋を開けてみるとタプタプでした。レールの下もタプタプ。
洗い場床に段差を作らないで済むように,2重の水受けを作ってありますが,排水が悪ければ意味がなくなります。脱衣所の床がかなり湿気ていました。これは設計の問題ですね。
カビさせないためには,通気・乾燥が重要です。この部分に水がたまらないようにお手入れが必要で,できるだけ換気扇や窓で通気してあげて下さい。
シールは漂白前で見苦しくてすみません。EMOTOは社名が変わっています。今後のメンテナンスのご参考に。僕もネットで検索してみただけですが。
というわけで,ほとんどお湯で流れる汚れ,石鹸カス,カビとの戦いという浴室クリーニングでしたが,3時間半。10年を過ぎると時間がかかります。
O様,ご用命ありがとうございました。組み立てる前を含めてご確認いただけます。ご報告まで。
2013年4月24日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:日記
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