木曜日は午前午後とも藤岡市の現場でした。
午前は,おじいちゃんの建てた家をリフォームして使っていらっしゃるU様邸。ナショナルCS-T321A-W。年式表記はありませんでしたが,15年前後でしょうか。年式に比べて使用回数は少ないのではないかとのお話でした。
ただ,Uさんが室内でたばこを吸うとのことで,化粧板が茶色くなり,いくらか粘着します。
自分でエアコンスプレーもやってみたけれど,ファンを含めて奥の方は手がつけられないのでエアコンクリーニングを検索,各店の作業内容を比較してみたそうです。
Uさんは,分解の程度を重視して当店を選んでくださったとのこと。
そうですね。家庭用壁掛け型の分解クリーニングでは,ドレンパンさえそのままで洗っているお店の方が多いと思います。こういう書き方を不愉快に思われる方もいらっしゃるかと思いますが,他のお店を批判するつもりではなく,「僕はこういう風に洗いたい」というのを積み重ねてきて今のスタイルがあります。
実際,洗い方は洗練されていません。手を抜いているわけではありませんが,養生は最低限です。フルカバーをかけて洗うので,エアコン周りを大きな面積の養生ビニールで覆うなんてことはしていません。ときどきたくさんビニールマスカを使うことがあるのですが,ほとんど汚れていないものを丸めて捨てるときに「もったいないなあ」と思ってしまうのです。
当店では主に室内機の裏側に行ってしまう水を防ぐ養生をします。今回もしっかり裏側をカバーしたつもりでしたが,塗り壁を濡らしてしまいました。
通常の水を通さない壁面クロスになりますと,壁ごと洗っている感じです。
というわけで,室内機を洗うこと重視のエアコンクリーニングですので,よろしくお願いいたします。
前置きが長くなりましたが,今回もたばこの汚れですので,エアコン洗浄用のアルカリ性洗浄剤で洗いました。ちょっと熱めのお湯で,濃度は20倍。これで十分ですね。
基盤裏や,左側の軸受けのあたりも直接洗っています。
エアコン洗浄スプレーを使った部分が分かります。意外にキレイになっています。それでも,この状態で洗浄・リンス・すすぎを高圧水流で行なうクリーニングは違いがあります。
Uさんは,私どもの作業を見ながら,扇風機や懐中電灯や掃除機を手配してくださいました。すべて役に立ちました。
周りの知り合いに聞いてみると,エアコンクリーニングの必要性を感じていない方が多いそうです。体験を兼ねて頼んでくださったとのこと。ご満足いただけたでしょうか。
約2時間で終了,お茶・お見送り付きで撤収いたしました。ご利用ありがとうございました。
午後は昨日に引き続き薬局の床洗浄。こちらはもうすぐ2年になろうかという床です。これが意外に苦戦しました。後から考えると,剥離洗浄した方が早かったかもしれません。
明るいグレーの柄のあるPタイルがほとんどで,トイレと休憩室にリノリウムが使ってあります。
見積り時に,シルバーコンポジットで削れると踏んだヒールマークが頑固。どうもワックス下になっている気配。ゴールドコンポジットでかなり圧力をかけてやっと取れるので,洗浄後は地肌の出た部分がほとんど。
室内敷きのマットのヘリが完全に色違いです。この境を取ろうとすると,全体にワックスを削り取る感じになりました。
もっと分かるのが,カウンター内側と調剤室。
洗浄後がワックスの取れた部分でムラムラな仕上がりです。2回塗りですっかり目立たなくなりました。
60平米ほど,3時間で十分と思っていた内容でしたが,4時間。
どんな経緯を経ているかわからない床の最初のワックス塗りというのは,やっぱり剥離から入るのが基本なのでしょうか。それもそうですし,試し落としするのが確実ですね。
今後ともよりよい仕上がりを目指していこうと思います。
投稿者:ryo |2012年8月 4日 08:36