エアコンフィルターのお手入れ
昨日は毎月ご依頼いただくお宅の水周り,エアコンのフィルターのメンテナンスその他でした。
エアコンは天井カセット4方向1台,1方向1台,壁掛け3台が設置されているので,バリエーションがあります。それで,フィルターのメンテナンスの様子をを二つに分けてご紹介します。壁掛け型と天井カセット型の二つです。
これから必需品となるエアコンも,定期的にメンテナンスすることで,カビや臭いの発生を遅らせることができます。
まずは壁掛け型。エアコンのスイッチを切り,しばらく待ちます。エアコンはリモコンでスイッチを切っても,ルーバーが閉まり,ファンが止まるまで時間がかかります。このお宅のエアコンがそうですが,グリル(正面のパネル)がモーター駆動で開く仕掛けになっている場合などは特に時間がかかります。
動作が完全に止まったのを確認したら,グリルをあけ,中のフィルターを外します。
たいていの場合,グリルの下のふちに手を掛けて上に開く構造になっています。このとき,グリルを上げる力で爪がはずれ,外れることが多いです。間違って外れることのないように,スライドする爪がある機種もあります。外し方は内側に説明のシールが貼ってあることもありますし,ない場合は取扱説明書に必ず書いてあります。
エアコンクリーニングに伺って,時々このグリルの取り付け部分の左右の爪のどちらかが欠けていることがあります。お手入れすることはお勧めしますが,くれぐれも強引に外さないでください。特に,ルーバー(上下の風向き板)を外すことはお勧めできません。
外したグリルとフィルターです。
ほこりの量は少ないのですが,密度が高くかなり効率が落ちています。このままにしておくと,さらに熱交換器がほこりまみれになります。
まずは掃除機で吸い取ります。
かなりきれいになります。このフィルターはかなり立体的に作れれていたため,これだけでは不完全です。
それで,より完璧な湿式クリーニングになります。つまり洗います。
ここから気をつけなければいけないのは,フィルターの表裏です。フィルターを洗うときに,裏(熱交換器側)から洗うということです。表から来る空気に含まれるほこりを濾しているわけですから,裏から表に力を掛けると効率的です。
こんな感じです。これは洗剤をスプレーしているところ。オーブテックのエアコンクリーナーを吹いています。家庭用の洗剤なら中性,弱アルカリ性,アルカリ性の洗剤で大丈夫です。キッチン近くで使われているエアコンの場合は,マジックリンなどのアルカリ性の洗剤が良いでしょう。油に効く洗剤を使う場合は,手袋とマスクが必要です。
スプレーはお勧めできませんが,キッチンハイターを使うこともできます。フィルターを浸せる容器にキッチンハイターを入れ,すぐ洗う場合は2倍ぐらい,しばらく浸せる場合は10倍ぐらいに希釈して浸します。
洗剤を使ったら,十分な清水ですすぎましょう。このすすぎを考えると,庭の散水シャワーヘッドが楽です。このとき,内側から外側に向かって水流を当てます。たいていフィルターはカーブしていますので,カーブの内側から外側へとお考えください。
こうすると,ホコリの混ざった灰色の水がどんどん流れるのが分かります。たっぷりすすいでください。写真のようにやわらかい水流でも,水量と時間でしっかり流せます。
フィルターを濡れたまま室内機にセットするのは危険です。よく乾燥させてください。長時間放置はプラスチックの劣化になりかねないのでお勧めできませんが,天日に当てると殺菌効果がありますね。
ほこりも取れ,洗剤と日光消毒で安心です。
意外に汚れるのがフローリングにベッドの寝室。リビングはもちろん定期的にお手入れしましょう。ほこりが熱交換器やファンに付くのを防げば,カビの発生が遅くなり,ニオイが出るのを防げます。
比較的簡単なエアコンフィルターのメンテナンス。冷房で使うようになったら,できれば一月に1度は外して洗いましょう。毎週外せば,掃除機で吸うだけで済みます。
作業内容を書くというよりは,お手入れ方法の説明のようになってしまいました。
次回は,天井カセット型4方向のフィルターについて簡単に書きます。
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2010年5月19日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:テクニック
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