先週の3件の床面管理の画像です。
1件目は,年末に床の洗浄ワックスをさせていただいた上並榎町Y様からのご依頼。雨漏りがあって,ワックスが剥がれてしまった。補修をお願いしますというもの。範囲は1?以下。
直後に大手の室内装飾会社の担当者から電話があり,「薪ストーブの煙突を新設し,わずかなコーキングの隙間から水が漏れたようだ。量が少なかったため気がつくのが遅くなり,直径40センチほどワックスが剥がれている。費用はこちらに請求してほしい,お客様に名刺を渡してある」。とのこと。
お客様に「ちょっと手直しを」と言われる程度なら,できるだけ簡単に済ませるのですが,リフォームに関連した業務用の発注となると,程度が違います。
見せていただくと,確かに水分でふやけて剥げています。
もともと天窓からの太陽光線で,以前のワックスがかなりはがれやすい状況になっている床ではあります。これはきちんと剥離して塗り直す必要があります。
フローリングの部分的な剥離は,こんな風に行います。
補修個所を目立たなくするために,フローリングの板目に合わせて養生してその内側を剥離します。
剥離した部分にワックスを2回塗るとほとんど光沢がそろいました。最後にこの付近を全体に1枚塗って完了。
補修部分の作業前後写真。
請求書には写真を添付しました。先様で保険請求になるかもしれませんからね。
2件めは,タイル部のシリコンコーティング。北久保町のM様邸。築17年とのお話でしたが,定期的なメンテナンスで美観を維持しています。
玄関ドアをはいると,タイルが輝いているのが分かります。
余談ですが,御影石のバーナー仕上げにたぶん樹脂ワックスを塗って前橋市役所の床はひどいことになっています。新築数年後には真っ黒だったけど,誰もクレームを出さないんでしょうかね。
もともとキレイなのでコーティング前後が分かりずらいのですが,真中の鏡面部分でその光沢感を想像してください。
来月は室内リノリウム床へのコーティングをご注文いただきました。いつもありがとうございます。
もっとも,玄関タイルと室内用では同じコーティング剤でも硬度の違うものを使います。
素材の柔軟性に合わせて室内用の方が硬度が低いのです。コーティング被膜のある床材が変形した場合に,追随するように柔らかくしてあります。そうでないと,何か落とした,重いものを長期間置いたという場合にように,床材が押されて変形すると,硬すぎる皮膜は割れて剥がれてしまう可能性があります。
さて3件目はお手伝い。以前勤めていた「パイオニアサービス前橋」のお手伝いです。朝行くと,今日は社長,奥さん,僕の3人だとか! その後社員のKさんも来てくれたので一安心。
いつも思うのですが,ビルメンテナンスの場合,面積が半端ではないです。勤めていた頃は何とも思っていませんでしたが,ハウスクリーニング専門になってからの感覚だと,「この人数でこの面積を?」と驚きます。結局僕はKさんと組み,整形外科病院の待合や診察室やリハビリ室を洗浄・ワックス仕上げしていきます。
最初に洗った待ち合い室。僕が16インチのポリッシャーにゴールドコンポジットでゆっくりまわします。最初にこの現場を手伝った時は前の業者が蓄積した真っ黒でぶ厚いワックスを剥離する作業で,それ以降は膜厚をギリギリに薄く管理しながら定期清掃しているそうです。
半分重ねて進むのですが,一筆書きのポリッシャーがけだと,洗浄の目が出ますね。洗剤はワイプノン40倍から50倍。かなり濃いめです。一度バキュームして清水を撒き,モップで伸ばして再びバキューム。この洗浄成分を残さない工法でワックス黄変を防ごうとしています。
ワックスはユシロS-1で高濃度・高耐久樹脂ワックス。部分的に2枚ですが,十分美観を回復しました。
パイオニアサービス前橋の仕上げなら,仕上げ面積で達成感が得られます。テキトウな掃除だと,たくさんやってもこういう気持ちにはなれないのです。
投稿者:N@上小鳥 |2012年5月23日 14:53
投稿者:ryo |2012年5月24日 07:09