フローリングの剥離+ワックスバフィング

フローリングの剥離+ワックスバフィング

ご入居前にクリーニングをさせていただいたお客様。リビングのワックスがハゲハゲになってしまい,何とかしてほしいというご連絡をいただきました。お話の様子では,剥げた部分は床材が出ているようです。「ワックスを塗らないほうがよかった」とさえ感じておられる様子。

最初のクリーニングの時点で,マンション未入居物件の購入ということで,新築美装とは違い,すでにワックスが塗られていました。当店も美観の向上と床材保護を考えてワックスを塗りました。

下見に伺うと,椅子の足に貼ってあったフェルト(あるいはゴム)が取れてしまい,粘着剤が直接ワックスに接触して穴(部分的に剥げる)ができた。それを目立たなくしようとしてメラミンでこすったら穴が拡大した・・・ということのようです。その付近でセロハンテープによる密着試験をしましたが,これは問題ありませんでした。

しかしキッチン足元などは水分+素足で穴ができています。密着不良の症状です。

溶剤や水分が絡むとスパッと剥げてしまうのでしょう。

こうして穴ができている場合は,その上にワックスを塗っても光沢が均一にならないのできれいになった気がしません。穴のあいた箇所が少なければ,フローリングの目に沿って部分的に剥離して修正は可能です。

しかしこのケースは,キッチンの足元が剥げているわけですから,きちんと下地剤を入れる必要があると考えました。全面剥離と,下地剤+水に強く磨きなおせるワックスを提案しました。大型テレビの前は全体に敷物を使っていらっしゃるので,それ以外のリビング全体とキッチン,玄関からリビングまでの廊下を剥離することにしました。

お客様は鍵を渡してくださり,夜になるまで帰らない,夕飯もここでは食べないとのお気遣い。セキュリティーのかかったマンション12階ですが,これで相当作業条件が良くなります。

機械洗浄も考えたのですが,当店のポリッシャーは「まだ」14インチなのでボツ。手作業で膝をついて小さな区画に分けて剥離します。今回は剥離剤にステックリン(アルカリ性だった時の)を使いました。強力な剥離パワーがあり,それが床をを水分にさらす時間を減らします。5倍でも塗った途端に溶けています。パッドは壱徹さんご推薦のパープルパワーパッド2002を使い,リンスのときはマイクロファイバークロスで取り残しを防ぎました。

全体を剥離した後,お昼休みを兼ねて乾燥タイム。下地剤1回,ワックスを2回塗りました。速乾ワックスなのですが,久しぶりの雨の日で乾燥時間を多めに心がけます。エアコンが三菱霧ヶ峰でフロントグリルに電光文字が表示されるムーブEYEちゃん。湿度設定ができるので最低の40%に設定。部屋にある時計のデジタル表示で温度28度,湿度55%。外が雨であることを考えるとかなりエアコンに助けられています。

全国のバーニッシャークラブの方とは違い,当店のバフ機はリンレイの2000回転ですが,それでもコットンパッドで光沢が上がります。

その様子を写真でご覧ください。剥離前(ビフォー)→剥離後→ワックス+バフィング後の仕上り(アフター)を定点撮影?でお見せできると思います。下の写真をクリックすると,新しいウィンドウが開き,640×480ピクセルサイズの9枚の写真のスライドが始まります。うまく表示されない場合はお許しください。当然ですがAdobe社のFlash Playerがインストールされている必要があります。

Flashbucksさんの素材は,著作権表示がないので自分でホームページを作っている場合に使いやすいと感じています。このシンプルなスライドアルバムはお気に入りです。

というわけできれいになりました。Sさま,再びのご用命ありがとうございました。メンテナンスしやすいワックスですので,傷が気になるようになったら磨きに参ります。

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