内装工事後のテナント
以前からお世話になっているマンション1階(テナント6件)のオーナーから,地下1階も購入されたとお話を受けました。今年の初めです。見せていただきましたが,やはりテナントスペースになっており,5件のうち4件が空室で,3件は内装なしの状態でした。
内装が終わったらトイレや排煙窓,入り口ドアなどをクリーニングして,入居募集したいとのこと。4月にクリーニングを見込んでおいてほしいというご連絡でした。
工事が完了するとのことで今週伺いましたが,このところの資材不足の影響でしょうか,クリーニング業者の立場からすると,ちょっと早いかもという状態。
壁も床も仕上がっている部屋には,資材と廃材があり,照明の仕上げと天カセエアコン化粧板がこれからという状態。スナックの居抜のお店は厨房が工事中。もうひとつの部屋は床が貼られておらず,もう一つは資材が来ないため内装が進まずクリーニングは延期。
現場監督は,この程度のクリーニングは今週中に終わるだろう? 床を貼っていない部屋の掃除機をかけてくれれば,資材を移動するからここのワックスが塗れる。照明は明後日に終わり,共用廊下は3日後の午前にワックスを塗るとのこと。さらに,スナックの厨房床をクリーニングしてほしい,シンクを入れる前にとのこと。その厨房には廃材あり。
オーナーに事情を説明するメールを送るとともに,今週中のクリーニングの延期をお願いしました。
良くあることですが,建設側の方は照明をつける工事なんて工事と思っていません。その間は床の掃除ができないなんて想像もつきません。共用廊下を作業している間に,クリーニングで出入りなんかできません。
もちろん,不都合をくぐりぬけて何とかするのがクリーニング業者で,同業の方のほとんどは,僕の甘ちゃんぶりに呆れてしまうでしょう。こういう現場に慣れていないものですみません。
今回は,オーナーがリフォーム業者に発注する流れと,クリーニング業者である僕に発注する流れ,そしてリフォーム業者がクリーニング業者を扱ういつもの手法がちょっと絡み合ってしまったということでしょう。
さて,勉強になったことが一つ。地階入り口には,鉄扉とシャッターがあり,扉が全面のり残りですごいことになっています。現場監督の指摘でわかりましたが,養生テープののりのようです。ずっと剥がさずにいて,テープをはがしたらのりが残ったということなのでしょう。
この部分は共用のため,リフォーム業者手配で塗装屋さんが担当し,ラッカーシンナーじゃぶじゃぶで拭いて行きました。10メートル離れていても酔いそうなニオイでした。キレイになりました。
というわけで,愚痴口調の本日ブログ。失礼しました。
トイレ洗面台は,水の供給に使いました。
初めてこのパーツが役立ちました。
実は使用されていなかった部屋のため,素材が生きていて輝きます。
このトイレの全体。床にワックスを塗ってかなり印象が変わりましたが,写真だとそれほどでもありません。
内装屋さんが好き放題に工事していたことを物語る床でした。
こんな厨房でもへこむのが,甘ちゃんです。これはひと抱え廃材を出した後です。手を切りそうな危ない鉄板もあり。(そのつもりで入れば違うのですが,内装工事完了後のクリーニングという趣旨で入ったのでへこんでいるのです。)
右側は,
この上に板金屋さんが作った大きなレンジフードがあり,内側はさすがに手が出せず,外側と照明器具,配電盤ボックスを洗いました。
その後床の配管部分下は剥離,歩行部分はリンスを兼ねてポリッシャー洗浄,ワックス仕上げ。
この店舗は,トイレ室と入り口ドアとその前のフロア(要剥離),そして天カセエアコンというご注文ですが,天カセを残すのみとなりました。天カセはダイキンでブレーカもわかったので4時間もらえれば洗えると思います。
そんなわけで,今週工事が済んでくれることを希望し,来週カムバックします。内容的に2日分と思いますが,3日取っています。
オーナーが納期より質を重視してくれること,クリーニング業者の立場を尊重してくれることが何よりの救いです。素晴らしいオーナーと巡り合ったと感じています。F様,いつも細やかな心配りに感謝しております。
2011年4月 6日|コメント (0)|トラックバック (0)
トラックバック(0)
http://ajras.net/cgi/mt/mt-tb.cgi/188