エアコン室内機の壁側
外してあるエアコンのクリーニングのことを書きましたが,今日はそれを取り付けている電機屋さんとお話ができ,勉強になりました。
3台のうち2台が東芝で,その東芝の室内機で気がついたのですが,室内機の壁側(据え付け板側)にも水が流れる溝が細工されているんですね。壁に設置されている状態でクリーニングする場合は,絶対触れない場所です。
東芝はこうなんだと思ったら,富士通の室内機も同じでした。電機屋さんのお話では逆V字型の熱交換器を持つエアコンはたいていこうなっているそうです。
写真は富士通の室内機の裏側です。
これは設置されているとき正面から見ると左側の部分です。右側にも同じように貫通穴があります。
設置されている場合,ここと壁の間に金属の据え付け板があります。
こうして奥側の熱交換器の結露水はいったん室内機の裏側に排出され,両端に流れ着いて室内側に戻ってきます。
こういうわけで,奥側の熱交換器のドレン溝をガンガン洗うと,想定よりずっと多い水流となるので,据え付け板側に水があふれます。
エアコンクリーニング中にびっくりするほど水漏れすることがあるのですが,これが原因だったんですね。
富士通の場合は,このダークグレーの部分がごっそり下に降ろせるのでクリーニングしやすいし,汚れの取り残しが起こりません。素晴らしい設計です。
しかし東芝やダイキンは室内側を含めてドレンパンが外せず,熱交換器を下から受けるバケットの設計になっているので,僕が思うようなエアコンクリーニングができません。
他のメーカーは手前側のドレンパンが外せるようになっていますが,この据え付け板側の溝はどうやっても洗えません。
やはりエアコンクリーニングの立場から考えると,お勧めは富士通です。富士通のスタンダードタイプが良いと思います。
電機屋さんにもう一つ教わりました。
Q:お掃除ロボットの付いたエアコンの熱交換器はどうして通常のエアコンよりほこりをかぶるんでしょうか?
A:お掃除エアコンのフィルターは,ほこりを防ぎ,回転ブラシに耐えられるよう通常機種のものより目が細かい。ロボットがお掃除していても,ほこりが詰まりやすいので,このフィルターを通さないところから空気を吸おうとする。そこで熱交換器に直接ほこりが行く。
自宅もお掃除エアコンだけど,煙草を吸うこともあって定期的にフィルターは出して洗剤で洗っている。個人的には,お掃除エアコンは欠陥商品だと思っている。お客さんには普通のエアコンを勧めている。
良心的な電機屋さんです。壁側のドレンのことと,お掃除エアコンのほこりのこと,大変勉強になりました。ありがとうございます。
そういえばもう一つ教わりました。東芝の熱交換器が外れなかった話をしたら,2か所大きな爪があって,配管側の爪が壊れるととり返しがつかないそうです。外し方に独特のコツがあり,外すと今度は熱交換器が壊れそうになるらしい。修理で泣きの場所だったそうです。やめといてよかったです。
2011年5月12日|コメント (0)|トラックバック (0)
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