エアコンクリーニングでの分解技術

エアコンクリーニングでの分解技術

先月「埼玉県の群馬県寄りだけど来てもらえるか?」という問い合わせがありました。当店は往復2時間を目安としていて,上里町はぎりぎりです。

何でも○○キンにエアコンクリーニングしてもらったら全然きれいにななくて,もう一度やってもらってもほとんど変わらないのでそこであきらめたということです。こういう話を聞くとやや「燃える」ところが浅はかです。

「ファンを外して洗うか」というので「そう心掛けています。機種や設置状況により技術があっても外せないことがあります」。とお答えしました。

これはお客様すべてに覚えておいてほしいのですが,ファンを外すのは,機種や設置状況の条件がクリアされた場合です。当店はファンを外して洗いたい気持ちをかなり強く持っていますが,魔法をかけるわけではないので,物理的に難しいこともあるんです。

今回は,お電話を下さった方ではなく,そのお姉さん宅のエアコンをクリーニングしてほしいとのこと。三菱製とのことで,「たぶん外せる」と思って伺いました。

見れば空気清浄機能・換気機能付き高級機。SRK36SG-W 京壁に設置されていることも合わせて手のかかるエアコンです。もっとも設置状況は理想的で,真ん中の柱に据え付け板固定,室内機は上下左右に余裕あり。

分解は手間がかかるもののわかりやすい構造でした。手間取ったのはファン外しです。この問題は,組み立てのときに解消しました。勉強になりました。

ファンなど外したパーツのビフォーアフター。

110601-parts.jpg

お客様の前で公開クリーニング状態・歓声つきでした。

熱交換器というか室内機送風カーブは,

110601-fin.jpg

撮影していませんが,熱交換器も洗剤を吹き付けている時点で色が変わるほどでした。

お客様が背後で見ておられる場合,せっかくですから熱交換器の洗浄は半分までとします。左右で全く色が違うって印象に残りますよね。

 

というわけで,2時間半ほどの作業中,ずっと応援メッセージを受けながら洗いました。「ジュース代」としてチップをいただき,会計時には「お釣りはいりません」。恐縮です。当店の作業を高く評価してくださりありがとうございます。

最後に今回のエアコンの熱交換器を上から見た画像と,モーター継手付近を載せます。

熱交換器はノクリアみたい。こんなに離れて壁側があります。普段は薄くて黒いスポンジがこの間をふさいでいます。

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継手を撮ったのは,外すのと組むのに難儀したからです。定番のファン側のビスで固定されているのですが,ファンを抜くのに一苦労しました。

組むのはもっと大変で,力を入れても入りません。

モーター防水カバーのビスを2本外した状態で,モーターをちょっと触って,モーター軸をファンの軸芯方向に合わせたら難なく入りました。外す時もこうやればよかったんですね。

この機種の場合,ばねワッシャが固定されていて,ファンを右にもっとも押しつけた状態で固定するようになっていました。ちゃんとファン右端マーキングもあるのにね。

M様,作業への全面的なご協力と大歓声,厚いお気遣いに心より感謝いたします。ありがとうございました。

2011年6月 1日|コメント (0)トラックバック (0)

カテゴリー:日記

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