エアコンクリーニング4台
ノズルや継ぎ手などの金属加工を専門にされている会社の専務さんから電話をいただきました。敷地内にある会長宅のエアコンをクリーニングしてもらいたい。5台あるけれども,できるところまで進めてもらえれば。
事務所に行くのに工場内を通るのですが,真鍮製のニップルなど,エアコン洗浄機関連では見慣れた部品があちこちにあります。普段僕たちがホームセンターで単品で買っているものが,ケースに入って1,000個とかありそうです。
エアコンを一通り見せていただくと,すべてナショナル製で,2機種×2台と換気付き1台でした。寝室にあるその換気付きが今回のメインのご依頼だそうです。これさえできれば,後はできるところまで進めてください。
寝室のエアコンはCS-504XB2。換気機能,空気清浄機能,グリルアップ機能などが搭載されています。このエアコンは電源コンセントがなく,冷媒配管と一緒に外から電源を取っていました。他の4台はコンセントがあるので問題ありません。
増設の電源のため,屋内のブレーカには該当するものがなく,配管をたどって別棟へ。4個ぐらいあるブレーカを電話で確認しながら一つづつ試すという作業。
電気屋さんはどこにつながっているかを表示することにそれほど神経質ではないらしく,ほとんどの場合ブレーカへの表示がないですね。配電盤などでも,表示がなかったり間違っていたりします。
ブレーカを触るのはいろいろと困った時,事情があるときですから,正確でわかりやすい行き先表示をお願いいたします。
さて,このメインの機種は屋外から電源を取っている関係で電装が外れず,久しぶりに電装を外側から養生して洗いました。リモコン受信部が最下部の濡れやすい位置にあり,ここの養生も重要です。ファンは抜けました。
このナショナル製はシャープ的な設計でした。右に電装ボックスがあるのに,モーター類は左側です。リミットスイッチ的なものはなかったので,とにかく付いている機能を分解していくだけでしたが。
この1台の組み立て,動作確認と次の1台の分解洗浄が終了したところでお昼休憩をいただきました。
もうひとつ写真があるのは4台目。キッチンのエアコンです。CS-VB362A2。
電装も外せて,ファンのビスも外せて,熱交換器も持ち上げられるのですが,モーターもファンも抜けませんでした。左側の軸が下りてくる道がないんです。かといってモーター側はがっしりとカバーされていてモーターを抜くことができません。このカバーが取れるとモーター側からファンが下せるのだと思います。
フィルターのほこりがモサモサでしかも粘着しています。いわばレンジフードフィルターですね。これでも熱交換器にはそれほど行っていないので,不思議です。
熱交換器はピア主体で,シルバーコンクP添加の対油汚れ強化バージョン。外したパーツはニイタカブリーチ+苛性ソーダ添加のやはり対油汚れ強化バージョン。さっぱりと洗い上がりました。
下のファンなどのパーツの写真は,2台目のCS-226TB-Cのもの。この機種は分解しやすかったです。
お支払いのとき,専務さんとお話していて,エアコンの壁側熱交換器を洗う時の特別なノズルがほしい話になりました。真鍮のブロックに2方向から穴開け加工すれば,入り口1/4出口1/8サイズのねじ加工をしたニップルができるかもしれないということです。
先端にいけうちのチップをはめ込めば,先端で戻るように噴水する洗浄ランスができるかもしれません。
オーダーメイド加工なのでとりあえずお見積もりをいただくことになりました。たぶん,いちのすけさんなら高くても買われるんじゃないでしょうか。
T様,会長と奥さま,このたびはお世話になりました。また何か御用がありましたらよろしくお願いいたします。
2011年6月11日|コメント (0)|トラックバック (0)
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