フローリングの剥離洗浄とワックス
メールにてお問い合わせを下さった前橋市田口町のM様。築8年で,5年ほど前にリビングのみワックスをかけている。1階30畳ほど,2階25畳ほどのフローリングのワックスがけを半日オーダーメイドあるいは1日オーダーメイドでできませんか。
こちらに必要な情報が含まれているメールです。築年数,面積,ワックスの枚数。新築時にサービスワックスが塗られているはずですから,リビングが多くて4枚と予想できます。
リビングのワックスは汚れを抱き込んでいる気がする,今回はしっかりワックスがけしたいと考えているということでしたので,1日オーダーメイドで1階部分の剥離洗浄+ワックスをご提案しました。
というのは,最近何度も書いている気がするのですが,以前に塗られているワックスの状態が悪い場合,洗浄だけでワックスを塗るとすっきり仕上がらないことがあるのです。ワックスが一部剥げていれば,何度塗ってもそれが見えます。ワックスに汚れが塗りこんであれば,変わりません。ワックス自体が変色していればそれも改善できません。(もっともこのあたりは,業者的な感覚のようで,程度がひどくなければお客様ご自身は「気にならない」というケースもあります。)
剥離洗浄すると,建築時の床表面に戻せます。そしてしっかりワックスが乗るように下地剤を塗れます。この上にもう一度仕上げ用のワックスを塗るので,均一で艶と耐久性がある被膜が作れるのです。
今回はこちらの提案を受け入れて下さり,1階床のみ1日オーダーメイドで剥離洗浄とワックスということになりました。
見せていただくと,1階に和室がない作りで,作業中移動の必要な大形家具類とテレビがありました。スイッチパネルの表示から推測すると,和室の設定だった部屋を床張りにされたんですね。洗浄とワックス塗りにとって有利だったのは,部屋が敷居で仕切られていること。廊下とリビングはつながっていました。
気を使うのは珪藻土壁面。もっとも剥離剤はかがんだ姿勢で刷毛やブラシを使って塗るで,ふつうは飛び散りません。
こちらが最初に仕上げたお部屋。
ここは普段それほど使われていなかったらしく,前後がそれほど変わりません。
この仕上がった部屋と,これから剥離洗浄する部屋を並べると違いがはっきりします。
窓の写りこみで光沢感の違いが分かると思います。左は溶けたワックスを吸水バキュームで回収しているところです。このT-002(銀のモップ仕様)が来て,家の中でのバキュームは楽になりました。外観はとても安っぽい機材ですが,性能は優れています。
剥離洗浄の様子で分かると思いますが,大きなお部屋はいくつかの区画に分けて進めます。床が水分を嫌うので,水にさらす時間を減らすためです。このリビングの場合,7区画でした。
今回は失敗もありました。大変乾燥した秋晴れの日だったので,廊下とキッチンの部分は下地剤乾燥後に短時間で仕上げ剤を塗りました。乾くとムラムラの場所が出ました。早すぎたんですね。剥離し直しです。5分か10分という程度の違いで,結果が変わり無駄が出ます。
利根川を挟んで榛名山がきれいです。群馬県の運動会は紅白ではなく,「赤城団」,「榛名団」・・・と山の名前に分けます。関係ない話ですみません。
Mさんは仕上った床をご覧になり,「やっぱり艶が違いますね」。
コーティングも検討されたそうすが,気になるのが打ち傷のようです。お子さんが育つ期間は,積み木やおもちゃを落としたりして陥没傷ができるでしょう。コーティング剤はワックスより硬いですが,陥没を防ぐほどではありません。
他にもシンクや浴室の水あか(ほぼカルシウム),レンジフード,エアコンなどが気になっていらっしゃるようです。共働き,子育てとなれば手がつけられない場所が増えますよね。どうぞ賢く当店をご利用ください。
Mさま,このたびはご利用ありがとうございました。お茶の差し入れもありがとうございました。
2011年10月19日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:日記
トラックバック(0)
このエントリーのトラックバックURL:
http://ajras.net/cgi/mt/mt-tb.cgi/259
http://ajras.net/cgi/mt/mt-tb.cgi/259