茶室のお掃除

茶室のお掃除

お世話になっている工務店の社長さんから,茶室の掃除のご依頼がありました。

一昨年の12月,移築・増築が済んで引き渡しのお掃除を「なんとか・・・」と頼まれて伺ったのが思い出されます。

普通に手に入る材料で作ったんじゃ面白くないと珍しい木材を使い,高そうに見えればいいってもんじゃないと渋い演出がなされています。

すす払い,ホコリ払い,ガラス窓のクリーニング,水ぶきと進めていきます。入口の引き戸建具に埃がたまってるから面倒見といてね・・・。そういえば内側にこんな扉もありました。しっかりした格子で奥行きがあります。タオルとカワスキを使って一枚づつ拭いて行きます。

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入り口の天井にはいくらか青みがかった杉板が使われています。神代杉だそうです。地中あるいは湖の湖底などに埋まってから千年単位の時を経て掘り出された木材です。

入り口の引き戸の方は,かなり深いひさしがあるのですが雨樋がないので,飛沫の跡が出ています。部分的に試してからごくマイルドなあく洗いをします。「縁側は拭くとホコリが木目に入るだけだから・・・」と洗うことになったので,こちらもまずマイルドあく洗いをします。

マイルドなあく洗い・・・?ピア+オキシドールです。A液+B液よろしく混ぜて使います。
本格的なあく洗いは,まだ経験がありません。

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どちらも洗う前を撮っていませんでした。またいつか。

お掃除が終わると,オーナーのTさんが1枚畳を替えて炉を使える状態にされました。庭に降る雪でも眺めながら,お湯の沸く音を聴き,一杯のお茶をいただけば気持ちも鎮まることでしょう。

よく晴れて風のないお掃除日和でしたが,あっという間に暗くなりました。
いつもお引き立てくださり,ありがとうございます。

2011年11月11日|コメント (0)トラックバック (0)

カテゴリー:日記, 洗剤

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