名古屋市の同業者様からの依頼で,英会話教室のエアコンクリーニングをしました。やはりダイキンのエアコンは壁掛けオーバーホールが必要と考えた次第です。というか,ダイキンのエアコンは,モーター付きのままドレンパンを降ろして洗うことを考え,設計されていると思うのです。
今日の機種は,2005年製うるるとさらら,F63FTRP-Wです。
加湿暖房や穏やかな除湿ができます。空気清浄機能(プラズマイオン発生)や換気機能もあります。換気のパイプは室外機の上の装置につながっていて,配管が通常の1.5倍ぐらいの太さになっています。お掃除機能はありませんが,ダイキンの高級機です。
スイッチを押すとグリルは上斜めにポップアップし,ルーバーも複雑な動きをしてから定位置になります。
好みの分かれるところですが,リモコンも複雑でしかもふた内部にさらに細かい設定があり,リモコンに弱い人にはお勧めできません。
化粧板の下部が膨らんでいて,分解でもしたんでしょうか。それにも増して気になるのは,エアコン周りの着色。壁を伝った茶色い筋。広い部屋のこのエアコン周り(天井・壁面・カーペット)だけが,異常な結露を物語る内側からのアクで色づいています。下地ボードやその下の木材まで濡れて,その色がしみ出ていると思います。
化粧板を外すとものすごいホコリです。
こうなっているとビスも爪も分からないので,まずはブラッシングしながら掃除機がけです。ホコリはらいは,分解中何度も必要でした。これはフィルター部分からスムーズに空気が取り込めないために,それ以外の経路を通っているということで,設計とメンテナンスの両方に難があると思います。
基盤を外して分かりました。モーターの固定ビスの位置から,ドレンパンを降ろさないとモーターやファンが抜けない造りです。
その気になると降ろすように作られているのが分かります。ドレンパンと熱交換器はビス2本と爪でつながっています。ビスは左側に2本。右側は爪が6か所?さてどこにあるか探してみて下さい。僕は自信がないので弟を呼んで支えてもらい,モーター付きでドレンパンを降ろしました。
助っ人に熱交換器を支えてもらうと,壁に下げるまでの間に配管に負担をかける心配が減ります。ドレンパンを降ろすと,ルーバーの3個のモーターも,ファンのモーターも簡単に外せます。
外したパーツ類。
こうして振り返ってみると,ドレンパンが汚れていないですね。冷房で使っていたはずですから,内部乾燥の自動運転がされていたのでしょうか。その排気が室内結露の原因なのか。
ドレンパンの裏側にはそれらしいカビがあります。特に最下部の爪付近。通常はこのようなカビが,ドレンパン内側にもっとたくさん発生しているはずなのです。
熱交換器のよれは僕が付けたんじゃないですよ。それにしても裏側までホコリ,土ぼこりがいっぱいです。壁まで一緒に洗いたい感じです。直接高圧を吹くわけではありませんが,実際に洗う感じになります。吸水性の壁面の場合,壁面養生は大変厳しいです。
というわけで,約3時間かかって壁掛けオーバーホールのエアコンクリーニング完了。ドレンパン一体型で根本的な改善が必要と思える場合はこの方法で洗います。料金は来年から25,000円。今回自分の研修期間と考えております。
せっかくの高級機なのにあり得ないこの室内結露状態。教室の方に,ダイキンに見てもらうようにお勧めしました。たぶんリモコン設定で改善すると思いますが,機能の問題なら,メーカーに強く言って無償修理してもらえるといいですね。
Y様,経緯ご報告を兼ねて,記録させていただきます。
投稿者:ちょっぱー |2011年11月16日 20:27
投稿者:ryo |2011年11月17日 07:18