床のワックスがけ

床のワックスがけ

昨日は上並榎(「かみなみえ」と読む)のY様からのご依頼で,床のワックスがけをしてきました。「犬が上がるので玄関の床がひどいことになっている」ということで,剥離覚悟で材料持参。作業前のお見積りということにしていました。

このお宅は,友人の同業者からの紹介なので,以前の見積りがあります。それを参考に決めればよいかなと思っていました。

広いお庭に車を入れると,2匹のラブラドールがお出迎え。人懐こい目をしています。

そして玄関床を見せていただくと,爪で削れた傷が無数に入っています。触ってみると傷の部分はフローリングの表面です。全体的に密着不良なのか,はたまた陽ざしによる劣化なのか,鋭利な力がかかると薄片状のワックスが剥がれる状況。

正解は剥離洗浄,下地剤からの塗り直しだと思います。しかし,手を入れたい他の床面やかけられる時間,直接暖房の効かない玄関ホール,まして今後もワンちゃんと暮らすことを考えると,「とりあえず表面保護」的ワックス塗りが妥当では。Yさんにそう話してご了承いただきました。

2階の回廊,ベッドのある寝室やウォークインクロゼットなども含まれ,せっかくなので移動できるものは移動して塗ってほしいというご要望となりました。もちろん階段も。

以前のお見積りを参考に料金を申し上げると,「どのくらいの時間でできますか?」とのこと。「4時間かかります」。「安田さんに聞いたのですが,1日で45,000円というのがあるそうですね。そのつもりでいたんですけど,残りの時間で何ができますか?」。「レンジフードとか,トイレとかでしょうか」。「レンジフードをお願いします」。

ということで,1日オーダーメイドでレンジフード付きに決定。見せていただくと,1度分解したことのあるYAMAHAのレンジフード

床材の耐久力は年式的にかなり限られています。水分を出来るだけ少なくして機械洗浄。2階はマイクロパッド,玄関床はシルバーコンポジットを使いました。

寝室とWICは3段階で塗りました。WIC入り口。

111223-floor.jpg

ワックスに入る準備です。マスカはナオキンさんに教えてもらった方法で,意味があります。板目に直角に貼るのが理想ですが,このケースでは仕方ありません。当店は今も刷毛塗り+フラッシュモップです。

今回は光沢のアピール度を考えてウエルZをごく薄に塗りました。私どもが見ると傷に目が行くのですが,お客様はかすれていた床がピカッと光る仕上がりに感激してくださいます。これからのご注文の際に,よりよい方法に近付いていければと考えています。

レンジフードはお客様ご自身でお掃除したことがあるそうで,内部までスプレーの跡が。頑張りましたね。ホームセンターで売っている油汚れ用の洗剤は意外に強力です。タカラとかクリナップで見るホーロー引きの塗装だと負けませんが,ナショナル(パナソニック)などに吹きかけたらひとたまりもありません。今回のヤマハの場合,やはり汚れが落ちやすい塗装処理だったので,いくらか白く抜けた感じになっています。塗装がはがれるほどではありません。まして換気機能には全く影響はありません。

スプレーを使うときは,水を含ませたスポンジに。そのスポンジでフードを擦るといくらか優しいです。そういえば,最近はスプレーを使わなくなりました。ガーデニング刷毛の出番が多いです。

ということで,朝のお見積りでご依頼となったレンジフードを含め,1日オーダーメイドのメニュー完了。新札でのお支払い,余分にお茶代を頂戴して撤収いたしました。Y様ありがとうございました。ワンちゃんたちもご協力ありがとう。



2011年12月24日|コメント (0)トラックバック (0)

カテゴリー:日記

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