モーターから異音が

モーターから異音が

石原町のS様からエアコンクリーニング1台のご注文。実は去年からエアコンクリーニングを希望されていたそうですが,当店のスケジュールをご覧になってやめていたのだとか。恐れ入ります。

今はエアコンクリーニングには良い季節です。暑くなる前だと,エアコン内部が乾いていますので作業しやすいです。自分も汗をかかずに洗えます。

今回は,残念ながらクリーニング後にファンモーターから「サーッ」という感じの音がするようになりました。ベアリング部分に水が入ってことが原因の,ボール摩擦音ではないかと思います。様子を見ていただくことになっていますが,モーター交換が必要になるかもしれません。


今回の対象機種はシャープAY-P22NC 2003年製です。プラズマクラスター機能が付いています。構造的には分かりやすかったと思います。

汚れているでしょう?とおっしゃっていたエアコンの内部パーツはこんな感じ。

120416-aircon1.jpg

熱交換器はそれほどでもなく,主にファンから汚れが始まっています。熱交換器は一枚ものだし,ファンが抜ければ隅々まできれいにできます。

ですが,この機種の場合,ファンの防水壁が4個のビスで固定されているのですが,上部の1本が熱交換器配管の向こうにありドライバが入りません。そこでやむなくモーターはつけたまま洗いました。水が入らないように気をつけたつもりでしたが・・・


さて今回勉強したこと。

120416-aircon2.jpg

前基盤が4本ほどのビスで固定されているのですが,配線の陰に隠れているのが1個。これって隠していますよね?

もう一つは,熱交換器の右側について。今回の熱交換器は,左側の支えを外すとダラッと左に下がってしまうほどでした。1枚ものなので,他の支えが全くなくなるんですね。たぶんその時に,右側の位置合わせから外れたのだと思います。

組み立てていくと,最後の化粧板がどうしても収まりません。あれこれ原因を探していくと,問題は一番奥にありました。熱交換器がこの突起から外れて手前に膨らんでいました。熱交換器の左右の傾きや上下のずれは分かりやすいのですが,奥行き方向の位置のずれというのは分かりにくいです。

ファンを外す場合,熱交換器の左側はきちんと戻るのを確認しますが,右側も位置確認が必要だと学習しました。


さて,エアコン自体はきれいになり,機能確認もできましたが,モーター音は気になります。1週間ほどしたら連絡を差し上げて,必要であれば修理を手配することになりました。期待がかかっていたので残念だし,Sさんには申し訳ないです。


後日追記

シャープに修理依頼したところ,前橋のサービスセンターが対応してくれました。僕の見立てではモーター内部のベアリング異常だったのですが,担当者の方は,「モーターにはベアリングが入っていない」とおっしゃいます。

僕が修理受け付けに「ベアリング異常」と伝えていたので,モーターの反対側にある軸受けベアリングを持って修理に来たんだそうです。必要なのはモーター交換だったので,もう一度交換部品を持参して修理することとなり,二度手間になってしまいました。

調べてみると,モーターの種類や大きさにもよるのですが,モーターの回転軸を支えているのはボールを組み込んだベアリングではなく,オイルレスメタルを使ったリングなんですね。

さて,修理費内訳は次の通りでした。パーツ代(モーター)が約6,000円,技術料約11,000円,出張費約2,000円。モーター交換には熱交換器を浮かす必要があるのでメーカー修理を手配しましたが,自分で出来そうならパーツ代だけになります。(サービスセンターまでパーツを取りに行く場合)。

水にぬれても問題ない場合もありますが,外せないモーターを濡らさないように今後気をつけます。それから,モーター内部にベアリングが仕込まれていない場合もあることを勉強しました。

2012年4月17日|コメント (0)トラックバック (0)

カテゴリー:日記

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