レンジフード交換を含めて

レンジフード交換を含めて

江木町のS様邸も毎年伺うお得意先です。もともとは娘さんのお宅に呼ばれ,ご紹介を受けてそれ以来年末の大掃除に呼んでいただきます。1日オーダーメイドで,キッチン周りと窓ガラス。

去年までは1階の窓がいわゆるアルミサッシで欄間付き掃き出し。大変手間がかかりましたが,春に改装工事をされ,断熱・防音に優れた大きなガラスに代わりました。欄間を含めて8枚だったところが2枚組の大きなガラスに。もっとも2階は今まで通りで,窓付近に家具が増えたそうで,そちらに時間を取られたとのこと。窓を担当した弟も終わってみれば1日一杯掛かりました。

キッチンを担当する僕は,初めてのミッションがありました。幅60センチのレンジフード交換工事。

最初に見せていただいたときから,塗装が削れていました。ご主人が毎年頑張ってお掃除されていたのだそうです。分解がすごく面倒だと感じておられたそうですが,それはそうです。ナショナル深型レンジフード,真中V字型。分解も組み立ても宙ぶらりんになる瞬間のある変な設計のレンジフード。プロである私どもでも辟易します。そしてアルカリ洗剤に弱い塗装。アルカリに弱いというより,油にも弱く,大抵油分で塗装が膨張していて,ごく優しい洗剤でも,ブラシやパッドが強く当たるとぼろぼろ塗装が剥げます。

業者ですから油汚れはしっかり落としたいと思いますが,油汚れなのか塗装の膨張なのか判別が難しく,ちょっと力が強いと下地の色が出てしまう。洗っていて悲しくなるレンジフードです。松下幸之助さんなら,こんな品物は作らなかっただろうなと思う不良品です(と僕は思っています)。

去年末,お掃除後にSさんに思い切って提案しました。レンジフード代だけいただければ,洗いやすいレンジフードに交換します。ご主人の話も聞いていらしたので,ご了承いただきました。

そんなわけで今月に入ってから値段をお知らせして再度確認し,こちらで発注して富士工業のレンジフードを買っておきました。ヤフーオークションで税込22,000円。本体と20センチの上部幕板という最小構成です。Sさんにはこちらの諸経費としてプラス3,000円ご負担いただきました。送料が1,500円,振り込み手数料や廃棄処理などを考えると良心的だと思うのですがいかがでしょう。

ちなみに幅60センチなら27,000円ほど出すと正規のタカラ製も買えます。整流板が付いていて,これもおススメです。タカラの良いところは,フードのホーロー塗装です。これは高品質です。フィルターやファンはピカピカのアルミ製でアルカリに弱いのですが。さらにオークションで展示品などアウトレットを落札できれば,送料込15,000円なんていうのも可能性があります。

今回は一番安くという要望はないので,良質なものを安く手配と言うつもりで選びました。富士工業はレンジフードの立派なメーカーです。

まずは既存のフードを外します。一人で作業したのでモーター付きは危険と判断し,フードだけにして外しました。奥壁側のみコーキングを切れば,後はビス2本のみ。ナショナルは壁に据え付け金具をビス止めしているのです。フードを降ろしてから金具を外せば大丈夫。

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電気工事・ダクト配管工事は不要です。既存をそのまま使えます。よって電気工事士でなくても大丈夫。いわば家電を据え付けるという感覚です。

据え付け説明書を読み,墨出しします。4か所ビスで留めますが,上の2個が重要で,フード側はだるま穴が開いていますので,寸法通りに打ったビスにひっかけられればほぼ完了です。

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新しい方はビスにひっかけるだけなので,モーター付きで扱いました。ダクトを接続してアルミテープでぐるっと固定。空気漏れを防ぐようにしっかり押しつけます。ACプラグをコンセントに差し込み,幕板を固定して前フードを取りつけます。スイッチからの配線をを接続,フィルターを入れれば,何事もなかったようにファンと照明ON。

後は養生テープを使って同じ色のコーキングを打てば,色も同じで違和感なし。新品はさすがに美しいです。

そんなわけで既存機廃棄のための取りまとめを含めて2時間。レンジフードを洗うとしたら順調なケースの時間経過です。

さすがにキッチンの方で手がいっぱいで美しく仕上がった窓とレールは写真なし。レンジフードの下のガスレンジの前後をお見せして今日は終了。

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日本マルセルのオレンジクリーナーは,五徳のコゲでもかなり有効でお気に入りです。

Sさんには,窓ガラス他のために6月か8月にも呼んでいただけることになりました。ご利用ありがとうございます。今後ともお宅の保守のために役に立てれば幸いです。

2012年12月20日|コメント (0)トラックバック (0)

カテゴリー:日記

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