はとのヒナ
継続的にやっているマンションの引渡し前のクリーニングで,とうとう遭遇しました。はとのヒナです。バルコニーにエコキュートの貯湯タンクがあるのですが,その下のすきまに巣を作るはとがいるのです。今まで遭遇したのは卵でしたので,巣の材料の枝葉とともに回収,廃棄していました。
ヒナとなると話が違います。ヒナといってもかなり生長していて,胸の羽毛以外はほぼ成鳥の色になっています。
販売会社の担当者に「ヒナは動かせません。お客様が見て気にならない程度にクリーニングしますので,ヒナはそのままにします。」といってみましたが,「排除せよ!」の非情な通知。
後で大事になるのも困るので,やむなく捕まえました。見つけられても静かにしていましたが,モップの柄やブラシで追いたてられるとピーピー鳴きます。大きく胸を膨らませていました。恐ろしかったでしょうね。
高崎市の公園緑地課?や保健所などに電話しましたが,担当外の様子。でも「環境森林事務所」の番号を教えられてかけてみると,Yさんが様子を詳しく聞いてくれました。
野生の場合は,許可を得ないで卵を含めて捕獲してはいけないのだそうです。鳥獣保護法って言うものですね。原則的にはヒナが巣立つまでそのままにしておき,それ以降は巣を作られないように対策するべきとのこと。まあ,ツバメはそう扱われていますね。
今回は新築マンションで,人がいなかった(巣を作るのを防げなかった),新築マンションを購入する側から考えるとやむを得ないでしょうということになりました。
「仕事帰りに段ボール箱に入れてもってきてください。」とのありがたいお言葉です。
届けたのは,高崎市の合同庁舎内の一室で,こういう生き物とは無縁と思える事務室でした。でも先程電話で話したYさんは,動物に詳しくてしかも優しい目で見てくれています。ゆっくりお話しになる感じも安心感があります。
気になっていたことなんですが,人が触ると親が世話しなくなるかどうかも尋ねてみましたが,あまり人間の匂いがつかなければ問題ないとのことでした。
あと3週間もすれば巣立つ大きさだそうです。それまでえさをあげるけれども,人間があげるので野生に戻れるかどうかですね・・・とのこと。
少なくとも,この段階で野原に放されるよりはマシです。人間の事情でやむなく親とすみかから引き離されましたが,善意の人の手により,飛べるようになるまでは世話が受けられます。どうかたくましく生きてください。
そして引き取ってくださった市職員のYさん,ありがとうございました。
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2009年8月13日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:日記
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