フローリングのクリーニング
フローリング(フロア材)のクリーニングとワックス塗りをご注文いただくケースは多いです。
たいていお客様自身でワックスを塗ったことがあり,つやが引けてきたけどもう一度あの苦労をするのは嫌というケースです。
このごろは,初めてのお客様の場合,剥離洗浄を前提にお話したり見積もりしたりする感じになっています。
その前は,床材に水を吸わせたくないという立場から,洗剤をまくクリーニングではなく,ワックスの上にある汚れを取る作業の後,ワックスを塗っていました。フロア材の剥離は難しい,剥離は別料金という立場もあり,お客様の塗りむらを補正せずにワックスを塗っていました。
(今だったら,部分的に剥離という方法をとります。)
当然仕上がりはイマイチでした。光沢は上がっていますし,汚れも取れているのですが,窓から入る光の反射という人間の目をごまかせない部分で,「あそこが曇ったままだな」という感じなのです。
技術的には難しく,神経も使いますが,剥離洗浄してからワックスを塗ると気持ちがいいです。
今回のお客様は年に何度かご注文いただくお得意さまで,初めて床のクリーニングのご注文です。床暖房・無垢調の表面をもったフロア材です。
冷蔵庫の下の床で剥離のテスト。増粘中性リムーバー単品では剥がしきりません。ストリッパーを添加。これでいけます。中性リムーバー5リットル,水5リットル,ストリッパー0.5リットル。中性リムーバーは原液で使うように書かれていますが,僕の感覚ではあまりにも粘って剥がせないのです。
ナオキン方式。ドアストッパーははずします。
とても広いリビングですので,手作業では追いつかないと考えてポリッシャー+茶色パッドを使っています。
きれいに見えていたのですが,やはり黄変していました。黄変とは樹脂ワックスが時間経過などにより茶色っぽく変色することです。全体が変色するので落とすまでたいてい気がつきません。
上の写真の右上のクロゼットの見切りです。ピンボケでその違いがわかりにくいですね。
正直な話,剥離が終わった床は,そのままでいいかなと思う光沢でした。たぶんウレタン塗装されているのでしょう。お客様にもそう話しましたが,やはりワックスを塗りたいとのこと。
直接床が傷つかないという意味では,確かに何か塗っておくほうが安心ですよね。
下地剤と仕上げ剤を1回づつ塗りました。本当はもう一度仕上げ剤を塗って磨きたかったのですが,時間がなくなりました。いつかやります。
後先になりましたが面積を計ろうとすると,奥行き11メートル,幅7メートルとのこと。77?! 道理で広いわけです。面積で計算すれば剥離だけで10万円コースですね。それをワックス込みで1日オーダーメイドで時間延長サービスでやっちゃった。新年福袋的大盤振る舞いです。
ただ,こうして1件1件が勉強になり,さらに良いサービス提供への糧となっている面もあるので。
帰ってきた小学生の娘さんが「新品みたい」といって歩こうとしなかったことが僕達へのご褒美です。
もう一度仕上げ剤(ワックス)を塗って磨いたら,また写真を撮りたいです。
Sさん,いつもご贔屓にしていただきありがとうございます。当店発足時よりのご愛顧に感謝しております。
当店の公開中サイトは
2010年1月16日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:日記
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