知り合いのように
最初にお電話いただいたときから,ちょうど毎年ご注文いただくお客様のような口調でした。僕も最初のお電話からフレンドリーに話すところがありますが,それでも「どなたかのご紹介でしょうか?」と聞いてしまうほど。
昨日の朝玄関を開けていただいたときも,「お待ちしていました!」。
1日オーダーメイドで主に水周りをお掃除したいというご注文でした。見せていただくとキッチンも,洗面台も,浴室もトイレも余分なものがなくクリーニング開始のためにスタンバイされています。クリーニング希望箇所は優先順にリストアップされたメモも渡してくださいました。
ホームページでこちらが希望していることをすべて準備してくださっています。
ホームページの集客では,ここまでの方は少ないとしても,こちらの意向を十分くみ取って下さった上でご注文くださる方が多いです。タウンページで月額3万円ほどの公告を継続して2年間出したことがありましたが,こういうフィット感はありませんでした。
誤解の無いようにと思って書いておきますが,タウンページはタウンページで違うお客さま層を掘り起こしてくれましたので,それはそれで価値があります。
築年数としては9年ほど。とてもキレイに管理されているお宅で,一見するとどこをお掃除したらいいのかと思ってしまう雰囲気がありました。
お客様としては「水あか」が気になっていらっしゃる様子です。
いつものように,僕はキッチン,弟が浴室に入りました。結論から書かせていただくと,今回も水あかに完敗でした。今回のお住まいも吉岡町で先回惨敗の渋川市に近い地域です。変色・腐食の危険が無いと判断して5時間以上浸け置きしてもやわらかくなりません。
浴槽ヘリと,洗い場床。どちらもアクリル樹脂と思われます。クリーニングでいくらか薄くなったかなという仕上がりでした。通常はしっかり落とせるメッキに付着した水あかも完全には取れなかったのです。
今後は10%以上の塩酸系の洗剤の使用と,研磨再生の2方向を伸ばしていかなければなりません。
ある程度は落とせた感じがしたのは陶器です。硬い水あかが樹脂やバーナー仕上げのタイルなどについてしまうと,落とすのには熟練が求められるのだと思います。
キッチンでは,ガスレンジのビフォーアフター。お決まりのアングルで。
アルミ無垢のバーナーは,焦げ専用洗剤を塗って時間を置くと,意外に剥がれました。流水ガリガリ君で仕上げます。五徳は擦って落とせない部分が残っていますので,1枚刃で削りました。
今回のクリーニングで特にお客様のためになったと思うのは,レンジフードの機能を回復できたことです。
シロッコのケースを外して驚きました。逆流防止板のついたジョイントが丸ごと無いのです。フードの天井は四角い開口になっていて,20センチ上にアルミのダクトが見えています。
お客様に話すと,新築時に「これなーに?」という部品があり,保管されていたそうです。まさにソレです。
フード上の幕板を外すと,取付用ビスもあり,無事に設置しました。
フード内はクリーニング前ですが,ここがこんなにきれいだと気持ちが明るくなりますね。
僕としては落とせない水あかがあり,すっきりしませんでしたが,お客様は大変喜んでくださいました。「定期的にお願いしたい」というありがたいお言葉。こちらとしてもスキルアップしてこの水あかを撃退したいと思います。
Hさま,最初のお電話から,お見送りまですでにお知り合いのような気持ちの良いご対応に感謝いたします。
2010年6月19日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:日記
トラックバック(0)
http://ajras.net/cgi/mt/mt-tb.cgi/110