退去時のクリーニング
メールでの問い合わせで,退去時のクリーニングを見積もりして欲しいというご依頼がありました。当店では,退去時に水周りだけ格安でお掃除するプランがあるので,そのメニューで対応できるかなと思って伺いました。
賃貸マンションですが,研修で来ていた中国人が数年寮として使っていたということです。油汚れがすごいというお話ですが,確かに玄関を上がるとクッションフロアが靴に張り付くような気がします。
レンジフードを見てびっくり。油を塗ったような外観です。
メールを下さる前に,ご自分でもかなりがんばってお掃除され,キッチン棚の扉表などがお掃除されています。やはり手に負えないと感じてお問い合わせを下さったという流れです。管理会社に引き渡す前に,自社負担でお掃除するということです。えらいなあ。
水周りだけお願いしたいということだったので,何とか1日でできるのではないかと思ってお見積もりしました。・・・甘かったです。実際には,前日に分解と洗剤塗布,作業日,次の日早朝という流れになりました。勉強しました。
驚きのレンジフード
何に驚いたかというと,シロッコファンのケースの下の板は,フィルターから油が垂れた場合に油だめになります。その部分をプラスチックケレンで擦ろうと思ったら,やわらかい抵抗と共に波?ができました。粘度の高いサラダ油とでも言ったらよいでしょうか。
計量カップに集めると,1リットル以上ありました。「油を含んだ気体」がフィルターで油に戻ってここにたまるわけですから,どれだけ油を使っていたのかと思います。
当然シロッコケース内部もすごいことになっています。外して下においたらやはり油が流れ出てそこらじゅうを汚します。
このケースの中もそうでしたが,まず比較的新しい油,その下に樹脂化した油,その下に炭化した油の汚れがあり,効き目が無くなった洗剤を交換しながら洗う必要がありました。
タイルや目地についた油は,エコソフィ+銀ちゃんナチュラル洗剤でやわらかくしてブラッシング。エコソフィも素材にダメージが少ない割りに油に強いですが,銀ちゃんの洗剤を入れると樹脂状のものがすばやく溶けます。しかもレモンのいい香りで,このレンジフード対決のときは気持ちにかなりプラスに働きました。
次は,ガスレンジとレンジフードフィルタの画像です。
レンジフードフィルターは,目に入り込んだ油が取れにくいタイプで,みどりのブラシでかなりブラッシングして仕上げました。
ガスレンジも五徳がどの部分も焦げ付き汚れで手がかかりました。今回はバーナーは外さずに済ませようと思ったら,バーナートップとバーナーが油で固着しているようで,通常使用に差しさわりが出そうです。3つのバーナーにそれぞれ2つの部品が取り付けられていますが,汚れていて「いったいどう外すの?」という感じ。
お客様の話では,何度か下水にたまった油カスで水があふれ,業者が来て流す必要があったそうです。研修生は「油は流していない」というそうですが,調理器具を洗うだけでも相当量の油が流れるんでしょうね。
中国の方が住むと,レンジフードや換気扇が汚れるとは聞いていましたが,驚かされました。オーナーさんはぜひそのことを理解したうえで契約されると良いと思います。半年に一度業者のクリーニングを入れるという条項があってもいいかもしれませんね。
ところで弟は浴室,洗面台,トイレを仕上げました。浴槽はひっくり返して洗ったそうです。浴室床には最後の押さえでバース君が登坂。黒ずんだものが残りましたが,最後の漂白で抜けたそうです。
見て分かる方もいると思いますが,石鹸かすがかなり関係した汚れだと思います。水あかとともに石鹸カスを溶かすことも狙った洗剤だそうですので,洗い場周りでは今後も活躍してくれるでしょう。
浴室ドアもきれいに仕上がりました。
トイレはシャワートイレ分解クリーニングでしたが,便座も陶器もしっかり汚してありました。あまりリアルな写真ではありませんが,想像してください。
浴室ドアの取手が壊れて外れていて,シャワートイレはヒンジ本体側が割れて開閉に少々難あり。どちらも「交換」だったらちょっと悲しいですね。
夕方お客様に確認とお支払いに来ていただきました。ご好意でお茶のペットボトルをケースでちょうだいしました。ありがとうございます。今度は内装やさんが見積もりに来ていました。きれいにして返すのは大変です。
当店の公開中サイトは
2010年7月 1日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:日記
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