レンジフードとプロペラ型換気扇
先月末にメールにてお問い合わせをいただいたお宅で,10年超ご使用のレンジフードを洗ってきました。
「土曜日に来てもらえますか?」とのお問い合わせでしたが,当店は昨年から土日休業なのです。ホームページで表示していないのでご迷惑をおかけしております。というわけで23日勤労感謝の日を予約してくださいました。
ときどきご自身でお手入れされていたそうで,フィルターもプロペラもきれいです。さすがに換気扇本体やモーター,外カバーなどは年式分汚れていました。SEIDENKO製でフードはノーブランド。焼付けグレー塗装です。スイッチが3個あり,照明・強弱・電源です。
キッチンのリフォームを検討する過程で,全体ではなくガスレンジや換気扇だけ交換することにされたのですが,このスイッチに対応する代替品がないのだそうです。SEIDENKOがやめちゃったからね。当店もこの換気扇のシャッターを壊してフードごと交換した経験があります。
フード手前の壁側がコーキングされていたのでカット。フードで隠れる部分は壁面タイルがありません。時々見る仕上げです。日程の関係で先にフードが先に取り付けられ,タイルの厚みが干渉したんでしょうね。フード手前は外してメンテナンスするものなので,それでもコーキングしないでほしいです。
幅90センチのフードは,室内での取り扱いに苦労します。ちょっと風があり寒かったですが弟が外で洗います。
ビフォーアフターの並びになっていないので想像力を働かせてご覧ください。
洗剤はエコソフィですが,浸透力を強化するためにちょっと足しています。換気扇本体は苛性ソーダ湯に入れてあげます。
フード本体のクリーニング前後
油で塗装が傷んだ部分は少なく,見える部分はほとんど塗装面の艶が戻りました。
きれいに見えるフィルターでしたが,それでもスポンジが当たりにくい部分に樹脂化した油が残っています。これは溶剤系の洗剤が欲しいですが,アルカリ性だと変色してしまいます。そこで日本マルセル「中性オレンジクリーナー」を塗って時間を置きます。粘性があり浸け置きに向いています。
この洗剤はスチール缶1.2リットルを先日のビルメンフェアでもらったっものです。以前から気になっていたので,「これのサンプルがありますか?」と尋ねたら「これどうぞ」ってあっさりくれたのです。
においは柑橘系というより溶剤系です。樹脂化油がやわらかくなります。溶けて流れるまでは行きません。汚れの厚みに合ったブラシで力を加えてやると取れます。今回は変色させないことがテーマだったので,こういう使い方もありだと感じました。
換気扇には直径1センチぐらいのぎざぎざのつまみが付いたねじが使われていることが多いです。そのぎざぎざに硬く黒い油が入っていますが,なかなか取れません。やっぱりこういうのはステンレスブラシでしょうか。銀色のものは光らせないとさっぱりしませんね。
というわけで,きれいに見えたレンジフードでしたが,樹脂化・酸化した油を落とすのには時間がかかり半日掛かってしまいました。Kさま,ご利用ありがとうございました。
当店の公開中サイトは
2010年11月25日|コメント (0)|トラックバック (0)
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