ガラスコーティングの剥離
これはあってはならないこと,あるいは起こって欲しくないことです。お世話になったビルメン会社のガラスコーティングが失敗し,全面剥離作業となっています。当店も利用しているシリコンコーティング剤ですので,僕も失敗すればこういう作業をすることになるのかと思います。(失敗しないように全力を尽くしています。)
簡単に原因を説明しますと,非常に風の強い日にコーティング作業をした。排煙窓の1枚が故障していて閉じなかった。コーティング材の乾燥までの間に,砂埃が入ったというものです。
和食の繁盛店の床で,1年に1度しかない日中休日を利用しての作業でしたから,無理をしてしまう気持ちも良く分かります。よりによってなんでその日に,嵐のような風が吹いたんでしょう。自然には勝てません。「やめる勇気」,期待されていたお客様に「今日は施工できません」と言うとしたら,ものすごく重い決断だと思います。
良質のシリコンコーティング剤ですが,唯一高濃度アルコールで分解します。剥離剤としては,高濃度アルコールを使います。いわゆる無水アルコールです。(99.5%以上の高濃度エタノール)
その無水アルコールをたっぷり塗ると,コーティング剤が白濁し,浮き始めます。最初の剥離は,そのまま放置し,エタノールが飛んでから,浮き始めたコーティング剤を刃物で剥がします。3枚刃より1枚刃,さらにいいのは別たちです。(オルファの商品です。
僕はお酒が飲めますし,すぐ酔う方ではありませんが,99.5%が揮発する空気はさすがにくらくらします。活性炭入りマスクと,換気でしのぎます。
床がなんとフロア材。床暖対応品です。刃物を使いますが,傷をつけないように削ります。
無水アルコールは,というか何でも薬品はそうですが,大きなボトルで買うほど安くなります。九州のお酒のみの方,こんなガロン瓶でいかがですか。ウォッカなんて薄いです。
効きます。シリコンにも即効ですから,人体には急激に作用するはず。メチルアルコールではないので,匂いは別として,皮膚に付着しても問題ないので,その点は楽です。
明日もこの現場に行きます。勉強してきます。
当店の公開中サイトは
2009年6月19日|コメント (0)|トラックバック (0)
カテゴリー:洗剤
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