キレイにしたのに

キレイにしたのに

新年度で引越しの入退去が繰り返されます。

借りていた家を出て行くときにお掃除していく人は,すてきな人だと思います。今日の1LDKの比較的新しいアパートは,とてもきれいにお掃除されていました。これは浴室排水溝です。「クリーニング済み」の品質です。

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この物件の場合,それでもハウスクリーニング料金を負担させられることと思います。こんなにキレイにしても,お金を払わなきゃいけないのはおかしいと思われるかもしれませんね。

 

今回は,とても分かりやすいので一例としてご覧いただきます。

この浴槽は手前のパネル(エプロン)が外れます。その中はどうなっているかというと,

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細くて長い髪の毛と石けんかすの蓄積した汚れがびっしり。普段なかなか排水の網をキレイにできないので,排水が遅くなり,奥へ奥へと汚れがたまっていくんですね。

他にもハウスクリーニング専門店だと,こんな作業もあります。これは天井換気扇を取り外して分解し,中のパーツを洗っているところです。

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外側からは見えない場所でも,換気や排水の重要な働きを回復させるために必要な作業なんですね。これらが洗い終わるとこんな感じです。

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もちろん,エプロン内も浴槽奥まできれいにしましたよ。

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このほかにも,混合栓のつまみを取り外して,特殊洗剤で洗い,新品のように輝かせました。鏡のうろこも磨きました。さらに浴槽縁の固い水あかを落とし,ドア下部の水あかとカビを落とし,全体の漂白洗浄などをして2時間ほどの作業となりました。

ぱっと見た所キレイでも,プロの作業で2時間かける訳です。

 

こんなふうに,出て行く方がお掃除しておいても,業者のクリーニングが必要なことが多いのです。

ですから,契約書に「退去時にハウスクリーニングを入れる」と書いてある場合は,ご自分でお掃除しても敷金から引かれる金額は変わらないとお考え下さい。

それを知っていても,お掃除して出て行かれるとすれば,あなたは日本的な美学「もののあはれ」を分かる方,尊敬すべき方です。

2009年4月 6日|コメント (0)トラックバック (0)

カテゴリー:思い

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