コーティングを剥がさないで!
シリコンコーティングの話ではありません。エアコンの熱交換器のコーティングです。
これは僕の推測なので,そのつもりで聞いてください。
賃貸マンション備え付けの東芝の98年のガスエアコン。化粧板を外すと,エアコンクリーニングの形跡がありました。中心部がアルミの色(シルバー),その周りは茶黒く変色。左の端は緑青がふいている。強アルカリ洗剤で洗浄,中心部に適当にリンスを入れ,ささっと水洗いしたという形跡とお見受けしました。
当店はヤシ油由来の界面活性剤+炭酸塩+過炭酸塩などが成分のピアで洗いますので,当店の洗浄が原因でアルミを傷めることはありません。ましてやアルミに施されたコーティングは決して剥がれません。
作業完了報告書の「使った洗剤」の項目に,「次亜塩素酸ナトリウム」とか「水酸化ナトリウム」とあるのは,化粧板やドレンパンを洗うために使ったもので,本体の熱交換器やファンは,エコ洗剤だけで洗っています。
水洗いを始めると,ホコリやカビとは違う小さな薄片が大量に流れてきます。新品のステンレスシンクなどに貼られている青いビニールをご存知でしょうか。あれをごく薄くして,大きさは1ミリ四方ないようなカスです。
この薄片が出なくなったと思い,すすぎを終えました。組み立てて試運転,5分経ったころ,吹き出し口から吹雪のようにこのかすが飛び始めました。
お客さんにもう一度洗うことを申し出て,その後1時間半ほど100リットル以上の水で洗い続けました。
さすがにカスが流れなくなり,組み立てて試運転。最初にちょっと飛びましたが,その後はなくなりました。
しかし,一晩置いて次の日の午前中,何度も床を掃除する必要があるほど,カスが飛ぶそうです。
お客さんは,今年になってこのマンションに入居され,冬に1ヶ月暖房のために使ったそうですが,そのときはカスは出なかったそうです。
時系列的には確かに,当店のエアコンクリーニング後に問題が起きました。
でも,現状回復の際に適当に洗った前の業者のつけが,今回の丁寧な水洗いで明らかになったというのが本当だと思います。逆V字の向こうを含め,隅から隅まで30キロの高圧ですすぐからこそ,剥がれかけていたコーティングの破片が流れはじめるのです。
どんなに声高に言っても,言い訳にしか聞こえないと思います。
でも今回は「僕は悪くない!」と言わせていただきます。
今月1日のルーバーモーター故障で保険請求をしたばかりですが,エアコンがらみでまたお願いしなければいけません。高額請求にならないことを願っています。
当店の公開中サイトは
2009年6月21日|コメント (0)|トラックバック (0)
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